90日シナリオプランニング【Stylish Ideaメールマガジン vol.233】

新型コロナウイルスの感染拡大以来、メールマガジンで何度もお伝えしているようにシナリオプランニングは不確実性を扱う手法です。

現在のように、日々、不確実な状況がどんどんと変わっていっている時期においては、シナリオプランニングを「長期の未来」を考える手法だと考え、実際の取り組みを行うのは避けた方が良いでしょう。

なぜなら、シナリオプランニングで「長期の未来」を考えることができていたのは、当面のことは確実な範囲内で検討できるような状況だったからです。

しかし、上で書いたように今は違います。

現在のような状況で、深く考えずに長期の未来を考える取り組みをしてしまうと、直近の不確実性にきちんと目を向けることなく、都合の良い未来の可能性を描いてしまうようなシナリオの取り組みになりやすいのです。

そのため、今、考えなくてはいけないのは、「自分たちにとって “不確実” だと言えるのは、どれくらい先のことなのか?」ということです。

その上で、その範囲でシナリオテーマを設定し、作成したシナリオを元にして、自分たちにとって”不確実” な範囲でのロードマップなどをつくり、対応策を考えていくのです。

例えば、弊社では、現在起きていることの影響についての分析を行った上で、90日後のことを考えるシナリオを作成して、それを元にロードマップをつくり、それに基づいた施策に取り組んでいるところです。

これを機に、改めてシナリオプランニングの基本に立ち戻り、今の時期だからこそ効果を発揮するシナリオの使い方をしてください。