2023年を振り返って【Stylish Ideaメールマガジン vol.309】

メールマガジンバックナンバーシリーズ
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2023年もそろそろ終わろうとしています。

おかげさまで2023年もさまざまな目的でのシナリオプランニング実践の機会をいただきました。ありがとうございます。

世の中に目を向けてみると、今年も国内外でさまざまな出来事が起こりました。政治や経済面での変化もあれば、技術的にも多くのことが起きた年になりました。

ChatGPTが公開されたのが2022年11月ですが、そこから1年と少し経ち、それ以前とそれ以後を比べると、シナリオプランニングのワークショップで出てくる「AI」という言葉が持つ意味や両極として描かれる可能性も、まったく別のものになりました。

どんどんと変化していく中で、シナリオプランニングという手法自体は引き続き重要なものなのだとは思います。しかし、重要だからといって、これまでと同じやり方をしていれば良いわけではないかもしれません。

世の中が変化し続けていくからこそ、シナリオプランニングという手法や、それを提供する私たちも、「このままで良いのか?」や「何をどのように変えていくと良いのか?」と考え、実験し続けていく必要があると感じています。

今年は自社の公開セミナーも含めて、打合せなどもう少し予定は残っていますが、その合間に、大きく変化したこの1年と、大きく変化し続けていくであろう今後数年に思いを馳せながら、引き続きより良いサービスを皆さまにご提供できるよう、自社の未来を描く時間をとりたいと思っています。

株式会社スタイリッシュ・アイデア
新井

コラム執筆者:新井 宏征(あらい ひろゆき)

株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役

東京外国語大学大学院修後、SAPジャパン、情報通信総合研究所(NTTグループ)を経て、現在はシナリオプランニングやプロダクトマネジメントの考え方を応用し、事業と組織の両面からクライアントの変革を支援するコンサルティング活動に従事。

Saïd Business School Oxford Scenarios Programmeにおいて、世界におけるシナリオプランニング指導の第一人者であるRafael Ramirezや、Shell Internationalでシナリオプランニングを推進してきたKees van der HeijdenやCho-Oon Khongらにシナリオプランニングの指導を受ける。

その内容を理論的な基礎としながら、2013年の創業以来、日本の組織文化や慣習にあわせた実践的なシナリオプランニング活用支援を行っている。

資格として、PMP(Project Management Professional)、英検1級、TOEIC 990点、SAP関連資格などを保有している。

主な著書に『実践 シナリオ・プランニング』、訳書に『プロダクトマネジャーの教科書』、『成功するイノベーションは何が違うのか?』、『90日変革モデル』、『世界のエグゼクティブが学ぶ 誰もがリーダーになれる特別授業』(すべて翔泳社)などがある。