未来を創るために持つ軸とは【Stylish Ideaメールマガジン vol.175】
今回ブログを再開したきっかけのひとつは、サブタイトルにもしている「未来参謀」というコンセプトを深めていくため。
ブログを使って言語化していくことで、ここ数年考え続けてきた仮説を整理していきます。
ブログではシナリオプランニングとの関連で書いていますが、実際には事業開発系のプロジェクトの経験もこの仮説を深めるのに一役買っています。
ビジネスの世界を見渡すと、
- 未来を創る
とか
- 世界を変える
というような言葉が軽々しく使われています。
(自分自身が「軽々しい」一端を担わぬよう日々精進していかなければいけませんが…。)
組織の中やご自身で事業をしている人の中で、本当の意味でその言葉を実現するために、日々実践をしている人がどれほどいるでしょうか。
実践を伴わない「野心的な目標」は空虚です。
実践を妨げているもっともらしい「理由」は愚痴でしかありません。
もちろん、先が見えない中で、本当にやりたかったこと、やるべきことをやり続けるのは簡単なことではありません。むしろ、とても大変なことだと言えます。
そういう大変なことをやり続けるとき、自分を最後に支えてくれるものは矜持です。
より具体的な言い方をすれば、自分の側に軸を持ち続けられるかどうか。
今ではインターネットで検索をすれば、自分の信念を揺るがすような情報が山盛りです。
周囲の人の「アドバイス」を聞けば、ついつい、軸をそちら側に置きたくなります。
そういう時こそ、自分の軸をぶらさずに、浮き草のような情報にもアドバイスにも頼らず、自分の側に軸を持ち続け、実践を重ねていく。
そんな姿勢を持つ人から発せられる言葉は聞いている側が実感を持つことができる本物です。
自分の側に軸を持ち続け、周りに実感を持たせるような言葉を発しつつ、本当の意味で未来を創っていく取り組みができる。
そんな役割を担う人材を「未来参謀」と名づけ、一人でも多くの「未来参謀」を生み出すために日々さまざまな取り組みを行っています。
まだまだ心許ないアイデアでしかありませんが、今後のエントリーを楽しみにしていてください。
コラム執筆者:新井 宏征(あらい ひろゆき)

株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役
東京外国語大学大学院修後、SAPジャパン、情報通信総合研究所(NTTグループ)を経て、現在はシナリオプランニングやプロダクトマネジメントの考え方を応用し、事業と組織の両面からクライアントの変革を支援するコンサルティング活動に従事。
Saïd Business School Oxford Scenarios Programmeにおいて、世界におけるシナリオプランニング指導の第一人者であるRafael Ramirezや、Shell Internationalでシナリオプランニングを推進してきたKees van der HeijdenやCho-Oon Khongらにシナリオプランニングの指導を受ける。
その内容を理論的な基礎としながら、2013年の創業以来、日本の組織文化や慣習にあわせた実践的なシナリオプランニング活用支援を行っている。
資格として、PMP(Project Management Professional)、英検1級、TOEIC 990点、SAP関連資格などを保有している。
主な著書に『実践 シナリオ・プランニング』、訳書に『プロダクトマネジャーの教科書』、『成功するイノベーションは何が違うのか?』、『90日変革モデル』、『世界のエグゼクティブが学ぶ 誰もがリーダーになれる特別授業』(すべて翔泳社)などがある。