実践コミュニティ・コーディネーター講座でやっていること【Stylish Ideaメールマガジン vol.183】
実践コミュニティ・コーディネーター養成講座第0期の大阪開催版を先週行いました。
それぞれが自分の作りたいコミュニティのイメージを持ち寄り、講義と対話を織り交ぜつつ、講座を進めていきました。
何名かの方より感想をいただいているので、それを紹介しつつ、この講座がどういうものかご紹介します。
コミュニティーは自然に進化するイメージもありましたが、きちんと理論を教えていただき、コミュニティーキャンバスを書いたことで、コミュニティーが前に進まない理由がわかりました。
そして今後どのように工夫していくかのヒントになりました。(ウィズ・グロー 山中様)
この講座のなかでは、実践コミュニティの理論から実践までが含まれています。
講義では講師の経験もふんだんに盛り込まれており、イメージがつかみやすく、理解しやすい内容でした。
理論を知って、実際に実現に向けての企画をし、計画を立てます。「コミュニティ・キャンバス」というツールを使って、具体的な企画にするのです。このツールを使うことで、なんとなくイメージしていたものがぐっと具体的になりました。
その後、受講者同士が対話を通して自分の計画のブラッシュアップをし、今後の計画をつくります。(フューチャー・ファシリテーション 原様)
弊社がやっている他の公開セミナーもそうですが、弊社では知識だけをお伝えする講座ではなく、手を動かして考えていただく時間を取っています。
今回の講座は「コミュニティ立ち上げ」ではなく、「コミュニティ・コーディネーター養成」というところがポイントです。
「こんなコミュニティがあるといいな」と漠然と考えるのではなく、コミュニティ・コーディネーターとして、「自分が」どういうコミュニティを作るのかを考えていくのがこの養成講座の目的なのです。
もちろん、ただ「あなたはどうしたい?」と聞いているだけでは考えは深まりません。
そこで、感想にも書いていただいている「コミュニティ・キャンバス」を活用して、立ち上げようと思っているコミュニティの目的や参加者に届ける価値、そして、どうなったら自分のコミュニティが成功だと言えるのかという成功の定義などを考えていきます。(コミュニティ・キャンバスの詳細は改めて別の機会にご紹介します)
コミュニティ・キャンバスを使う前の講義でお伝えしているように、コーディネーターの役割は決して楽なものではありません。
楽ではないのはわかっているけど、こういうことをやりたい!という強い想いを、なるべく遠回りせずに実現するための道具があると良いですよね。
そのための道具としての「知識」と「ツール」をお伝えするのが、この養成講座です。
コラム執筆者:新井 宏征(あらい ひろゆき)

株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役
東京外国語大学大学院修後、SAPジャパン、情報通信総合研究所(NTTグループ)を経て、現在はシナリオプランニングやプロダクトマネジメントの考え方を応用し、事業と組織の両面からクライアントの変革を支援するコンサルティング活動に従事。
Saïd Business School Oxford Scenarios Programmeにおいて、世界におけるシナリオプランニング指導の第一人者であるRafael Ramirezや、Shell Internationalでシナリオプランニングを推進してきたKees van der HeijdenやCho-Oon Khongらにシナリオプランニングの指導を受ける。
その内容を理論的な基礎としながら、2013年の創業以来、日本の組織文化や慣習にあわせた実践的なシナリオプランニング活用支援を行っている。
資格として、PMP(Project Management Professional)、英検1級、TOEIC 990点、SAP関連資格などを保有している。
主な著書に『実践 シナリオ・プランニング』、訳書に『プロダクトマネジャーの教科書』、『成功するイノベーションは何が違うのか?』、『90日変革モデル』、『世界のエグゼクティブが学ぶ 誰もがリーダーになれる特別授業』(すべて翔泳社)などがある。