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意思決定者の小宇宙【Stylish Ideaメールマガジン vol.077】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

意思決定者の小宇宙

・シナリオを作って終わりではダメなんです
・シナリオはアウトプットではなくインプットです

そう言い続けてきたので、シナリオを描いたら事業につなげればいいんですね、と言われることが増えました。

それはある意味正しいんですが、ただ単にプロセスとして事業開発につなげればいいわけではありません。

シナリオプランニングのプロセスとその後の事業開発に取り組むプロセスとが分断されてしまっていては意味がありません。

言いかえれば、そういう順番でやればいい、というものではないのです。

シナリオプランニングをビジネスの現場で本格的に使ったのはロイヤル・ダッチ・シェルです。

彼らはシナリオは未来を探索し、組織の意思決定過程に役立たせることが重要だということを言っています。

シェルの中でシナリオプランニングを活用する立役者となったピエール・ワックは、そのことについて次のようにコメントしています。

「私たちの真のターゲットは意思決定者の小宇宙(microcosmos)です。
重要な意思決定者が抱いているイメージ、つまりメンタルイメージに影響を与えられない限り、
わたしたちが作ったシナリオは石の上を流れる水(like water on a stone)のようなものです。」

シナリオプランニングに取り組んだ人ならわかりますが、シナリオプランニングのプロセスは自分の思い込みに気づくプロセスでもあります。

その思い込みのことをピエール・ワックは「小宇宙」と表現しています。なんとも素敵ですね。

シナリオプランニングをやって、そのままにしないことは大切です。

ただし、その過程でシナリオプランニングをやっていない人、自分たちを取り巻く不確実性に気づいていない人を巻き込むことを忘れてはいけません。

特に周りにいる重要なステークホルダーを意識し、彼らの「小宇宙」に働きかけていく。

そういうプロセスを踏んでいくことによって、今までの思い込みにとらわれない事業開発のプロセスに入っていけるのです。

◆参考セミナー◆
→「小宇宙」に働きかける考え方や手法についても取り上げます
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「シェイクスピア名言集」

このところ風邪っぽい、すっきりしない感じが続いていて、仕事関連の本ではないものを、で引っ張り出してきたのがこの本。

・『シェイクスピア名言集』

白水Uブックスからシェイクスピアの翻訳を出されている小田島 雄志さんの本です。

岩波ジュニア新書ですが、大人が読んでも唸るようなセリフが詰まっている名言集です。

シェイクスピアは学部2年生の時に読まされ、ほとほと苦労した記憶がありますが、今になってみると良い経験だったなと。

時間が経ってみないとわからないことはたくさんありますね。

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