メールマガジンバックナンバーnewsletter

メールマガジンバックナンバー

新事業を作るためのTBD【Stylish Ideaメールマガジン vol.080】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

新事業を作るためのTBD

新年からTBDというなぞの言葉が出てきました。

新しい3文字略語(ERPやBPRみたいなもの)か?と思われた方もいるかもしれません。

あるいは「知ってるよ、To Be Determinedだろ」というだろ、という人もいるでしょう。

打合せ直前に作られたような社内資料などにTBDと書かれているのを目にしたときには、『ビジネス版 悪魔の辞典』風に

「何も考えていないことを、あたかもそれらしく見せるための便利な略語」

と言いたくなる自分がいるのを思い出しました(笑)

・『ビジネス版 悪魔の辞典』

このTBDというのは、そういうものではありません。

これは、
・Technology
・Business
・Design
のそれぞれの頭文字を取ったものです。

最初のTechnologyは、新事業、新製品を実際に開発し、それを市場に届けるために、どのように実現するかを考える要素。

次のBusinessは、その新事業、新製品からどのようにお金を儲けるかを考える要素です。ビジネスモデルと言い換えても良いでしょう。

では最後のDesignは何かというと、これは顧客のニーズを押さえることです。

この3つの要素を言いだしたのは、GEの中で顧客のエクスペリエンスを考えることを専門にしているGreg Petroff氏によるものです。

重電や航空、金融などのビジネスで成長を遂げてきたGEは、IoT (Internet of Things)の考え方を製造業に持ち込むインダストリアル・インターネットを提唱する中核企業になりました。

このような大きな変革の旗印にしているのが顧客のエクスペリエンスを重視すること。

それを重視することを明確に打ち出すために、GEは Chief Experience Officerという役職を作ってしまい、Greg Petroff氏が就任しています。

(ちなみに彼は、私の古巣SAPからGEに移り、GEにエクスペリエンスの考え方を浸透させた立役者なんです)

そのGreg Petroff氏は、Designのことを

“What do people and organizations need and desire?”

と定義しています。

デザイン思考などが注目されているものの、それでも「デザイン」という言葉に対する誤解が、日本ではまだまだある気がします。

ゴチャゴチャととらえるのではなく、デザインとは顧客のニーズを把握し、それを実現することと理解してみましょう。

ついつい、事業を提供する自分たち側の要素(つまりTechnologyとBusiness)だけを考えがちですが、そこにDesignの要素が抜けてないか、意識し続けるようにしてください。

ちなみに、シナリオプランニングに取り組み、その後に事業のことを考えることが大事だと何度もお伝えしていますが、今年はこのTBDをあわせて考えるイノベーションの内容も公開セミナーとしてお伝えしていくつもりです。

今のところ3月に実施する予定で詰めていますが、詳細についてはTo Be Determinedです(笑)。

ちなみにGreg Petroff氏による解説は、こちらの資料の中に出てきます。

・Lead by Design: Bringing Design Culture into the Industrial Internet …

◆参考セミナー◆
→今のところきちんと決まっているのは、これです↓
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「人工知能は人間を超えるか」

まだ読み始めたばかりですが、今回はビジネスのいろいろな側面に大きな影響を与える可能性がある人工知能についての分かりやすい一冊。

・『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』

著者の松尾先生は、いろいろなところで人工知能の話しをされていて、それがYouTubeにいくつか上がっていますので、そちらもおすすめです。

メールマガジンバックナンバーの一覧へ戻る