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文脈をずらしてみる【Stylish Ideaメールマガジン vol.104】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

文脈をずらしてみる

昨年頭に早稲田大学のエクステンションセンターでシナリオプランニングの講座を担当していました。(ちなみに今年は10月の週末に開講予定です)

全部の講義が終わった後、その時の受講生の方に

「新井さんが、コンテキスト(文脈)をずらして考えてみろと何度も言っていたのが印象に残っています

と言われました。

こういう口癖は言われてみないと気がつかないことが多いですね。

ただ、言われてみれば確かに意識していることのひとつだなと感じます。

新明解国語辞典 第七版で「文脈」を調べてみると、2番目の定義として、こう載っています。

(2) 問題となる語を含んで一貫した筋が期待される、文・文章の展開のしかた。〔広義では、その意義を大局的に把握するための、一連の大きな流れを指す。
例、「日本の経済を国際的な文脈で(=照射を当てて)理解する」〕

私たちは、知らず知らずのうちに、様々な文脈に乗っかって考えたり、話したりしています。

これまでと違うことをやろうとしたり、発想を変えようと思う場合、まずは、現時点でどういう文脈を前提としているのかを考えます。

例えば、新明解の例文にあるように、日本経済のことを考えるのに、国内のことだけを考えていた、というのが、ひとつの文脈です。

ここで、じゃあ国際的に見て考えるとどうか?と切り替えてみるのが、冒頭で私の口癖として書いた「文脈をずらしてみる」ということです。

何かの文脈で考えるということは、決して悪いことではありません。

しかし文脈として、組織の文化、業界の慣習、個人のこれまでの成功パターンなど、過去から続いているものを前提にしている場合、注意が必要です。

その文脈で考えている限り「未来は過去と同じ流れで流れていく」という思い込みにとらわれていることが多い。

そういう思い込みから抜け出してみるためにも、

「自分は、どんな文脈でこれを考えているのか?」
「この文脈をどうずらせるだろうか?」

と問いかけてみると、新しい世界が広がります。

◆参考セミナー◆
⇒ シナリオプランニングは、まさに「文脈をずらす」手法です。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「即興ラプソディ―私の履歴書」

冒頭でもご紹介した山下洋輔の「私の履歴書」を思い出すきっかけがあったので、思わず引っ張り出してきたのが、書籍化されたこれ。

・『即興ラプソディ―私の履歴書』

これを読んでいると、山下洋輔のあの感じが演奏をしている時だけではなく、彼の生き方が即興的というか、アバレ続けてきたという言葉が当てはまるものだということがわかります。

個人的には参考になるところも多い本ですが、何より読んでいて刺激になる、そんな一冊です。

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