メールマガジンバックナンバーnewsletter

メールマガジンバックナンバー

ネガティブな世界から浮かび上がるもの【Stylish Ideaメールマガジン vol.118】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

ネガティブな世界から浮かび上がるもの

弊社がかかわるシナリオプランニングのプロジェクトでは「ビジネスにつなげる」ことを意識しています。

そのため、なんとなく複数の未来をできたら終わりではなく、完成したシナリオを元に戦略オプションを考えてもらっています。

ここで言う戦略オプションとは、完成したシナリオの世界をよくイメージした上で、

【もしこの世界が現実のものになったとしたら自社/自分は一体何をするのだろうか?】

という問いの答えをまとめたものになります。

実際に戦略オプションを考えるタイミングで、よくある反応は「ネガティブな世界のことは考えたくない!」というもの。

しかし、これまでのワークショップを振り返ると、ポジティブな世界では「なんでもできて、すべてが実現している」という夢物語のような戦略オプションを描いて満足してしまう傾向があります。

では、ネガティブな世界を元に戦略オプションを考え出すと何が起きるでしょうか?

最初によくあるのは「こんな世界になったら何もできない…」というあきらめにも似た反応です。

そこであきらめずに考え抜いてもらうように促してしばらくすると、状況が変わってきます。

それは「こんな世界になったとしても自社/自分が提供できる価値は一体何なんだろう?」という考え方をする人が出てくること。

シナリオプランニングで描く世界は現実のものではないものの、起きる可能性があり、起きてしまったら影響が大きな世界です。

そのような中で、一見、自分たちにとっては機会がまったくないような悲惨な世界でも、よく考えてみれば、それでもできること、発揮できる自社/自分の強みが浮かんできます。

そして、そんな環境で発揮できる強みに気づくことは、今現在の自社の根っこにある本当の強みの源泉に気づくきっかけでもあるのです。

普段なら考えたくないような世界での戦略オプションの検討をとおして、自分たちの本当の強みやその源泉(資源)を見出していく。

そのプロセスまで踏み込んで考え抜くことが、シナリオプランニングに取り組む本来の意義だと考えています。

◆参考セミナー◆
⇒ セミナー中でも戦略オプションを考えていただく時間があります。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「戦略の原点」

コラムでも書いたように、シナリオプランニングから戦略につなげていくことが最近の大きなテーマです。

その流れで再読したのがこちらの本。

・『戦略の原点』

著者の清水氏の『経営意思決定の原点』、そして『戦略と実行』を含めて3部作と呼ばれていたりしますが、その一冊目がこちら。

この手の本をよく読む方には、決して目新しい内容ではないかもしれませんが、教科書的に堅苦しく整理されている内容を、違った観点からとらえ直すことができるヒントが多い内容です。

3部作として続く意思決定や戦略実行にも触れられていて、単に戦略を策定して終わりではないところまでを考えられる良書です。

メールマガジンバックナンバーの一覧へ戻る