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形式と本質【Stylish Ideaメールマガジン vol.127】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

形式と本質

シナリオプランニングは難しいというイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、実はシナリオを作るプロセスだけを見てみると、そこまで難しくはありません。

シナリオの中身やそこから引き出す意味を無視してしまえば、形式上のシナリオを作ることは、実際にはそこまで難しいことではありません。

難しいのは形式だけではなく、そこから意味を引き出すことができるシナリオを作り、そこから意味を引き出せるかというところです。

話しがわかりにくくなってきたので、例を挙げて説明してみましょう。

ある企業でシナリオプランニングをやった際、4つの世界を表すシナリオ自体は、とても良いものが完成しました。

そこまでは良かったのですが、問題はその後。

できあがったシナリオを分析していく際、

「この世界では○○(その企業の事業)の需要が大幅に伸びており、弊社のビジネスに追い風が吹いている」

という分析になっていたのです。

実際のシナリオをお見せできないので、イメージがわきにくいかもしれませんが、要は「自分たちにとって良い」シナリオという結論ありきの分析をしていました。

もちろん、自分たちが有利になるような世界を描き、そのためのアクションを考えることは現実的には必要な作業です。

しかし、シナリオプランニングをやる目的は、どちらかと言えば「見たくない未来を見ること」

そう考えると、このシナリオプランニングは、たしかに形式上は良いものかもしれませんが、本質を考えれば間違ったやり方と言えます。

世の中にシナリオプランニングの情報がたくさん出てくるのは良いことなのですが、最近気になるのは、こうやって形式だけは正しいように見えるものが増えていること。

シナリオプランニングに限らず、このような手法は形式だけを正しくすることはいくらでもできます。

しかし、いくら形式だけをなぞって、それが上達してみても、本質を理解していなければまったく意味はありません。

意味がないどころか有害にさえなり得ます。

守破離ではありませんが、最初に形式から入ることはとても大切です。

しかし、形式だけではなく、その型の背景に込められた本質も合わせて見なければ、結果として間違った型を学んでしまうことにもなりかねません。

何かを学んでいく時には、その背景にある「本質」に目を向ける癖をつけていきましょう。

◆参考セミナー◆
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読んでる本「なぜ人と組織は変われないのか」

自分の周りでもファンが多い、こちらの本。

・『なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践』

思い立って、Kindleでこの原著を少しずつ読み出しました。

・Immunity to Change: How to Overcome It and Unlock the Potential in Yourself and Your Organization

翻訳版もとても読みやすい翻訳で、翻訳特有のストレスを感じずに読むことができます。

ただせっかくなのでと思い、キーガンの言葉をそのまま読んでみようと読んでいます。

ただ、今回の出張でKindleを持ってくるのを忘れてしまったんですけどね…。

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