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シナリオプランニングの第2歩目【Stylish Ideaメールマガジン vol.132】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

シナリオプランニングの第2歩目

先週まではシナリオプランニングに関連する論文をいろいろと読み漁っていました。

その中でもこの論文の中で、とても印象に残る内容を見つけました。

・CiNii 論文 – 「シェル流」シナリオプランニングの実践手法 (特集 シナリオ分析とLCA)

この論文の角和昌浩さんは、昭和シェル石油(当時の昭和石油)に入社し、シェルのロンドン本社にも出向したことがある日本でのシナリオプランニング実践者の中でも指折りの方です。

論文では2012年にシェルのシナリオ部門長のジェレミー・ベンサム氏が述べた次のようなセリフが紹介されています。

「シェル以外の他の組織でもシナリオプランニングを行うし、その形式を真似ることもできる。
やりたければ、ビジネスコンサルタントを雇って、型式にのっとってシナリオを書けばよい。
だが、シェルのシナリオプランナーは、40年間にわたって世の中の新しい考え方を学び続け、トップマネジメントに対して “What if” の可能性について、対話をしかけ、ペーパーを提出し、プレゼンの機会を求め…トップマネジメントを刺激し続けた。マネジメントの方も、このようなチャレンジを大事な組織内活動として認知し、今日に至っている。この “学習する組織”、リベラルな社風に支えられたシナリオプランニングは、他の組織ではまねが出来ない。」

シナリオプランニング以外にも当てはまりますが、特にシナリオプランニングでは、ここで出ている「継続性」が非常に重要な要素になってきます。

それは手法として長く使い続ければ、使い方も洗練されてきて、より良い、新しい使い方ができるようになってくるからというのもあります。

さらに重要なのは、自分たちで作ったシナリオを時代の変化と共に検証しながら、新しいシナリオの作成に取り組むことができるという点。

「学習する組織」という言葉が出てきていますが、シナリオプランニングを実践し続けることで、

・自分たちを取り巻く環境を見続け、
・それに反応する自分たち自身を見続け、
・作成したシナリオの良し悪しを検証し続け、
・検証結果を活かし続けていく

ことをやっていくことになるのです。

これを40年続ければ、正真正銘の学習する組織になっていくのも当然と言えば当然です。

「40年続ける」ためには、最初の一歩が必要です。

最初の一歩を踏み出した後は2年目も続ける。
2年目もやれば、3年目も続ける。
3年目もやれば、4年目も続ける。
4年目もやれば、5年目も…。

という形で、一歩一歩続けていくことでしか「40年続ける」ということに到達しないのです。

大切なことは最初の一歩を踏み出すこと。
その次に大切なのは、その歩みをやめないこと。

シナリオプランニングの取り組みを始めた方、あるいは組織は、ぜひともその取り組みを一過性のものにせず、続けていってください。

◆参考セミナー◆
⇒ 最初の一歩を踏み出すためには最適な講座です。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「世界はシステムで動く」

来週の読書会に向けて、この本を再読しています。

・『世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方』

・未来を創る読書対話会Season1-2「世界はシステムで動く」(2/22)〔オンライン〕

ボリュームもある本ですし、慣れないとなかなかスラスラと読める本ではありませんが、この時代に本当に必要な本だと感じています。

まずは一度一気にこの本を読んでしまってから関連する本に目を通してから戻ってくるとより深く内容を理解できる一冊だなと感じます。

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