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未来を描く前に描く未来【Stylish Ideaメールマガジン vol.135】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

未来を描く前に描く未来

実現したい未来を見据えて、そこから逆算して今からの行動を考えたりする手法としてバックキャスティングがあります。

バックキャスティングの考え方は、シナリオプランニングを実施して、その結果を具体的な施策につなげるためには欠かせない考え方です。

この考え方は、シナリオプランニングのワークショップの中だけで使うのではなく、実はプロジェクトを設計する際にも欠かせません。

シナリオプランニングをやることだけを考え、その先のゴールまで想像できていないと、大事なところでうまくいきません。

この「大事なところ」というのは、多くの場合、シナリオプランニングのワークショップが終わり、その結果を現場で活かしていこうという時に相当します。

良いシナリオができたと思って現場に持っていくと経営陣に空想の話しをするんじゃないと言われたり、上司や同僚に目の前のことに集中しろと言われたり、という場面に遭遇して、前に進みません。

こういう事態を防ぐために必要なことは、シナリオプランニングをやった後の状態を描き、そこからバックキャスティングすること

特にバックキャスティングをしていく上で意識をすべきなのがステークホルダーです。要は重要な関係者を洗い出すことが重要です。

シナリオプランニング後の理想的な状況を描き、そこに関わる人、それを実現するために関わる人、そういう人たちをなるべく漏れなく想像する。

その上で、シナリオプランニングを始める前からそういう人たちを巻き込むためのあらゆる取り組みを進めていく

プロジェクト実施のためにステークホルダーを巻き込むというと、どうしても目の前の人しか頭に浮かばないことがあります。

ただし、それだけだと今のプロジェクトの成果を次につなげるタイミングで思わぬ抵抗や障害に直面することがよくあります。

「戦略の失敗は、戦術ではカバーできない」

と言います。

シナリオプランニングの取り組みを成功させるために、シナリオを作る部分だけをうまく進めることを考えるのは「戦術」です。

より大切なのは、シナリオを作る部分も含めて、その結果を何につなげ、誰を巻き込んでいくのかを考えていく「戦略」の部分

その「戦略」をきっちり立てるためには、シナリオで未来を描く前に、プロジェクト自体の未来を描いてバックキャスティングしていくことが何よりも重要になってきます。

◆参考セミナー◆
⇒ シナリオを作る前後の取り組みの重要性と具体例もお伝えします。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」

前回も紹介したこの本、何度も読んでいます。

・『未来を変えるためにほんとうに必要なこと―最善の道を見出す技術』

日本語の書名は上記のとおりですが、原著のタイトルは “Power and Love” です。

なんとも観念的、あるいは情緒的な感じのタイトルに思えてしまいますが、中身はアダム・カヘン自体の体験談から導かれる言葉ばかり。

社会変革にとどまらず、何かを変えていきたいと思っている人には必読の一冊ですね。

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