メールマガジンバックナンバーnewsletter

メールマガジンバックナンバー

良いものが上がってくる仕組み作り【Stylish Ideaメールマガジン vol.138】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

良いものが上がってくる仕組み作り

プロダクトマネジメント関連の案件でご一緒しているお客さまと話しをしていた際、こんな悩みが出てきました。

「メンバーから、良いアイデアが出てこない」

実はこの手のご相談は珍しくはありません。
むしろ、非常に多くの会社が悩んでいます。

そういう悩みを抱えているので、アイデア発想やデザイン思考などのテーマの研修を実施してみたものの、思ったほどの効果は得られていない気がするというのです。

そこで

「例えば、良くないアイデアとしてはどんなものが出てきているんですか?」

と尋ねてみると、その担当の視点や経験を踏まえた「ダメな理由」がたくさん出てきます。

散々出てきたものも気にしつつ、一番気になっていた質問をしてみます。

「そういうアイデアが社内でどう評価されたかは十分にわかったのですが、お客さまにはどのように評価されているんですか?」

と尋ねると、そこで固まってしまいます。

なぜかというと、アイデアの良さを社内では評価しているものの、実際にそのアイデアが形になったものを使うお客さまの評価を得ることはまったく考えていなかったというのです。

ここまで話しをすると、これは良いアイデアを出すようなツールや手法を導入して済むような話しではないことがわかります。

細かく見ていけばいろいろな問題がありますが、一番大きなものはマネジメントの問題です。

『イノベーション実践論』という本に次のようなことが書かれています。

CTOは下から上がってきたものをみて、良いものを選定しようとするのではなく、良いものが上がってくるようなマネジメント体制を構築することが本来の仕事

これまでと同じやり方で、内部だけで管理し、新しいものが出てくることを期待だけしていても根本的な変化は望めません。

『イノベーション実践論』で書かれているようにマネジメントの仕事は、アイデアのひとつひとつに細かく目を光らせるのでは亡く、良いアイデアを出しやすくするような仕組みを考えること。

もちろん、「良いアイデアが出てこない」という現象に対して、ツールや手法を導入するという対応がいつも効果がないというわけではありません。

そういう対応策もあることを念頭に置きながら、仕組みの部分にも目を向けてみる

プロダクトマネジメントに関する取り組みはそういう視点を持つことから始まります。

◆参考セミナー◆
⇒ 文字どおり「マネジメント」観点からプロダクトマネジメントを考えます。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「上達の法則」

明日の読書対話会では学びについて扱います。

その内容を深めるためのプレゼン資料の参考にするために読んでいるのがこの本。

・『上達の法則―効率のよい努力を科学する』

2002年に初版が出た本で、私自身も出た直後に読んだ懐かしの一冊です。

その後、この手の本はいろいろと出ていますが、重要なことがコンパクトにまとまっている良書。

何か新しいことに取り組みたいと思っている人は急がば回れで、まずこの本を読んでみると、その後の上達に大きな影響が出るはずです。

メールマガジンバックナンバーの一覧へ戻る