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シナリオプランニングを推進する人の落とし穴【Stylish Ideaニューズレター vol.028】

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シナリオプランニングを推進する人の落とし穴

◆「時間を守るためなら…」
最近、東京メトロに乗っていて気になるCMを見つけました。

・メトロは、すすむ。すすめる。 CM情報「運行改善篇」|東京メトロ
http://www.tokyometro.jp/corporate/ad/campaign_02/cm/2014_february/index.html

もしご覧になったことがない方がいらっしゃれば、ぜひ上のリンクから見てください。

わたしはテレビはまったく見ないので、普段はCMを見る機会はあまりないのですが、そういうわたしにとっては、最近の電車はCMを見る良い機会です。

そこで知ったのが先ほど紹介した東京メトロのCM。これは同社のイメージ広告ですね。

車内で見ていた時は音声が出ないので文字だけで見ていましたが、

「時間を守るためなら、線路だって動かす」

というコピーが出ていました。

ここで違和感を感じたのです。

「そもそも、なぜ時間を守らなくちゃいけないのか?」

コピーは「時間を守る」となっていますが、CMのイメージは交差するポイントでの信号待ちをなくすために立体交差点を作ったということが描かれています。

映像だけを見れば「時間を守る」というよりも、「不要な時間をさらに短縮する」というメッセージを強く感じました。

そうなると、いろいろなことが頭に浮かんできます。

▼本当にそんなに時間を短縮しないといけないのか?
▼そもそも、なんでそんなに短い間隔で走らせないといけないのか?
▼それは一体だれのためなのか?

(ちなみに、こういう話しを飲みの席なんかで話し出すと、だいたい、とても面倒くさがられます(笑))

もちろん、東京メトロがよくないと言いたいわけではありません。
むしろ、日々お世話になっていますし、今でも十分時間が守られているし、本数も多いし、言うことはありません。それでもさらにその上を目指すという企業努力はすばらしいと思います。

◆それは本当に前提か?
なにが気になったのかというと、メトロが立体交差化をした背景には「時間を守る」ということがありますよ、と言っているのですが、それが前提のようであって、前提ではないというところに、違和感を覚えるのです。

たしかに「時間を守る」ということは大切です。そして、それがなまじ社会通念上良さそうなことが目的となっているだけに、そういうメッセージが出てきた際に、無条件に受け容れてしまいます。

しかし、東京メトロとしては、本当は「時間を守ることで、お客さまに快適な乗車体験をご提供する」ということを考えているはずです。でも、それがCMではあまり伝わってこないのです。

(もちろん、表現上の理由など、そういうものはあえて置いておいて書いています)

ここまで読み進めていただいた方の中には、「だいぶ面倒だな」と思われている方も多いはずです(笑)

結局、何が言いたいのかというと、メンタルモデルの話しです。

つまり、わたしたちが知らず知らずの間に受け容れてしまっている前提がたくさんあるということを、もう一度お伝えしたいと思い、東京メトロの例を使わせていただいています。

◆そもそも、なぜ未来を見るのですか?
シナリオプランニングの現場で、自分たちを取り巻く10年後の世界を考えるというような話しをすると、

「そもそも、なんで未来を見なくてはいけないんですか?」

とおっしゃる方がいらっしゃいます。口には出していないまでも、心の中ではそう思っている方もいらっしゃるでしょう。

先日は

「わたしは今の自分の立場に満足しているので、とにかく今の状態をキープし続けたいのです」

と、非常にキッパリおっしゃっていた方がいました。

わたしのようなシナリオプランニングにかかわっている立場の人はもちろん、社内でこのようなプロジェクトを積極的に進めていこうとしている人にとっては「未来を見る」ということは、当然、やらなければいけないと思っていることです。

しかし、中にはそう思っていない人もたくさんいるはずです。もしかすると、そう思っていない人の方が多いかもしれません。

以前に書いたように、「見たい未来しか見ない」という人はたくさんいるはずです。

そのような環境でシナリオプランニングを推進する人は、ぜひこの「自分が見ている世界」のギャップのワナに陥らないようにしていただきたいと思っています。

シナリオプランニングのプロジェクトをやるというと、さっそく、外部環境を集めて…という話しになる場合がありますが、大切なのは、改めてチームメンバーに目を向けてみるというところから始まるのかもしれません。

もう少し技術的な、プロジェクト運営という観点からの話しで言えば、シナリオプランニングプロジェクトを社内でやる前に、メンバーの考えていることや想いを共有し、視線の高さを合わせるということは、絶対に欠かせないステップです。

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編集後記「英語でプレゼンテーション」

実は年明けから「プレゼンス」という英語学校に通っています。

・TOEIC,TOEFL,英会話&中国語コーチングスクール プレゼンス

「英会話学校」という言葉はあまり好きではなく、なるべく使わないようにしているのですが(その話しをし出すと、また面倒になるので割愛…)、いま通っているプレゼンスは「英語学校」とも少し違うかもしれません。

「コーチングスクール」となっているように、英語学習を進めていく上で「やらなくてはいけないことを、自力で毎日こなせるような仕組みと場」を提供してくれるところでしょうか。(いずれにせよ面倒ですね…)

去年行ったオックスフォードで自分の英語アウトプットのいまいちさ加減を改めて痛感し、最近英語をサボりがちだったこともあり、1月から意を決して通い始めました。

そして今晩は、そのクラスで全員がプレゼンテーションをやる回になっています。

英語でのプレゼンは久々なのでどうなることやらという感じではありますが、まだ少しは時間があるので、すきま時間を使って最後の見直しを頑張ろうと思います!

そして、スクールには東京メトロに乗って…。

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