メールマガジンバックナンバーnewsletter

メールマガジンバックナンバー

私たちを取り巻く2種類の不確実性【Stylish Ideaニューズレター vol.047】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

私たちを取り巻く2種類の不確実性

◆久々の翻訳作業
最近は久しぶりに翻訳をやっています。

原著は今年の9月に出たばかりの新刊で、11月末を目標に翻訳。その後、12月に校正作業などをして、来年の2月には書店に並ぶ予定です。

テーマはイノベーション。Amazon.comで原著の評判を見ると、38件のレビューがつき、かなりの高評価。

翻訳も評価してもらえるよう、がんばらねば。

このメールマガジンを読んでいる皆さんには参考になる本だと思いますので、また少しずつ内容をご紹介していきますね。

◆2種類の「不確実性」
この本の中では、製品やサービスを開発する際に直面する2種類の「不確実性」についての話しが出てきます。

その2つとは、

・需要の不確実性
・技術の不確実性

です。

この不確実性をどう扱うのかというのは、訳書に譲るとして、ここではこの2つにヒントを得て、

・ミクロの不確実性
・マクロの不確実性

について考えていきたいと思います。

◆ミクロの不確実性
ミクロの不確実性というのは、自分の会社や自分自身の周りで起きることに関する不確実性です。

企業で言えば、何か新しい製品やサービスを開発するときに考える

「本当に顧客はこの製品を使ってくれるんだろうか?」

という思い。あるいはもっと突き詰めて、

「そもそも顧客は何に困っているんだろうか?」

と考えていく。そういった、自分たちが想定している顧客が何を考えているのかわからない、という不確実性です。

これは自分の会社と顧客の間で起きている話しなので、ここでは「ミクロ」と呼んでいます。

先ほどの原著で出てきた2種類で言えば「需要の不確実性」に相当するものです。

◆マクロの不確実性
一方、マクロの不確実性というのは、自社や顧客を取り巻く外部の環境の不確実性です。

仮にミクロの不確実性、つまり顧客が何を欲しがっているのかということを突き止めることができたとします。

しかし、購買行動を妨げてしまうような外部環境の変化、例えばバブル崩壊だったり、自然災害の発生だったりが起きてしまえば、顧客は買い控えてしまうかもしれません。

このように自分たちを取り巻く環境についてことなので「マクロ」と呼んでいます。

先ほどの2種類の例で言えば「技術の不確実性」は、この「マクロ」の中の一要素だと言えます。

◆ミクロはプロダクトマネジメント、マクロはシナリオプランニング
これらミクロ、マクロの不確実性を対処するために、さまざまな手法が紹介されています。

弊社のテーマのひとつであるプロダクトマネジメント、特にその上流部分ではミクロの不確実性に取り組むための考え方をご紹介しています。

いわゆる「顧客開発」と呼ばれる分野の考え方を応用していて、自分たちが考えている製品やサービスが独りよがりのものでなく、本当に顧客の困っていること、片づけたいと思っている用事に取り組むものです。

ただし、いくらミクロの不確実性に取り組んでも、根本からそのような状況をくつがえすような事態が起きれば、まったく状況が違ってきます。

そこで取り組むのがシナリオプランニングです。これによってマクロの不確実性、つまり自分たちを取り巻く環境が、どう変化していく可能性があるのか。

それを「シナリオ」という「起こり得る複数の未来」を描くことによって取り組み方を考えていくというのが、シナリオプランニングなのです。

世の中にさまざまな手法があり、これからもいろいろなものが出ては消えていくでしょう。

しかし、どのような手法が登場し、その中のどれを使おうとも、その手法を使う先は変わりません。

それが今回ご紹介した「マクロ」と「ミクロ」、ふたつの不確実性なのです。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

編集後記「汝の時間を知れ、と言われても…」

「汝の時間を知れ」と言ったのはドラッカーです。

『経営者の条件』や『プロフェッショナルの条件』で紹介されていますし、いろいろなところで引用されているので、ご存じの方も多いでしょう。

たしかに現状がわからなければ改善することができないわけですが、とはいえ、忙しさにかまけ、ついつい手間のかかることを後回しにし、目の前のことに今までどおり取り組んでしまいます。

そうすると今度は『7つの習慣』あたりから「刃を研げ」とか、「緊急ではないけど重要」みたいな考え方が出てきて、なんだか自分磨きオンパレードのようになってしまいそうです。

しかし、そこは何でもツール化しようという人たちがいる時代。思い切って時間を取り、自分の時間を知るためのツールをいくつか試してみました。

いくつか手を出してみましたが、今使っているものがもしかすると定番になるかも。

もう少し試してみて、またメールマガジンやブログでお伝えしますね。

メールマガジンバックナンバーの一覧へ戻る