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すぐに役に立てばいいのか?【Stylish Ideaメールマガジン vol.119】

※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

すぐに役に立てばいいのか?

先日、大隅良典栄誉教授がオートファジーの働きを解明し、ノーベル医学・生理学賞を受賞されました。

すでにいろいろなニュースや記事が出ていますが、その中でも、受賞後の会見の記事で「役に立つ」という言葉について触れたことを扱っている記事がいくつかありました。

実際の会見のログを見てみると、会見の最後で次のように触れていました。

私は「役に立つ」という言葉はとても社会をダメにしていると思っています。それで「役に立つ」って、数年後に企業化できることと同義語みたいにして使われる「役に立つ」って言葉は、私はとっても問題があると思っています。

本当に役に立つことは10年後かも20年後かもしれないし、実をいうと100年後かもしれない。
そういうなにか、社会が将来を見据えて、科学を1つの文化として認めてくれるような社会にならないかなということを強く願っています。

(・ノーベル賞大隅氏「“役に立つ”という言葉が社会をダメにしている」賞金は若い研究者のサポートに – ログミー

これは科学はもちろんですが、組織の中でも同じように改めて考えなければいけない点です。

新しい取り組みを始めるという場面ではもちろん、何か気になっていることを少し試してみるという場合でも、さまざまな方面から

「それは役に立つのか?」

という指摘が寄せられることは珍しくありません。

もちろん、組織の中で立ち回っていくためには、そのような質問に対して、いきなりつぶされない回答を仮説として考えておくくらいの気の利かせ方は身につけておくことも大切でしょう。

しかし、個人としてではなく、組織としてなぜそのような発言が出るのかを考えてみると、

【長期的な視点で新しい取り組みを行くことを良しとする組織文化が育っていない】

ということが言えるでしょう。

もちろん、組織を存続させていくためには、短期的に「役に立つ」ものが欠かせないのは事実。

しかし、その短期的な取り組みが、単に目の前のことしか考えていない取り組みなのか、あるいは長期的な取り組みの中のマイルストン的な位置づけのものなのかという違いは大きな違いです。

今後、もしも「役に立つのか?」という言葉を言いたくなった時には、

「どのくらいの期間を想定して言っているのか?」

と自分に問いかけてみるのも良いかもしれません。

◆参考セミナー◆
⇒ 短期視点に陥らずに経営計画を策定する考え方を学びます。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「日経業界地図 2017年版」

業界地図というと四季報の東洋経済のものもありますが、今回は日経のこちら。

・『日経業界地図 2017年版』

最近では従来の業界の縛りにとらわれない新しい切り口の見せ方が腕の見せどころですね。

この本でも

・フィンテック
・VR(バーチャル・リアリティ)
・人工知能
・動画配信サービス
・電力小売り自由化

などの切り口での整理がされています。

中には「訪日外国人」というような切り口もあり、日経らしさを感じます。

最近では電子書籍版もダウンロードできるようになっているのがありがたいですね。

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