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製品のために組織文化を作り込む【Stylish Ideaニューズレター vol.046】

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製品のために組織文化を作り込む

◆フィル・リービン氏のアドバイス
ライフハッカー日本版に載っていた、Evernote CEOのフィル・リービンのインタビュー記事が面白かったです。

・仕事の効率を上げるには官僚主義の排除から。EvernoteのCEO、フィル・リービン氏インタビュー : ライフハッカー[日本版]
http://www.lifehacker.jp/2014/07/140707phil_libin.html

本家のライフハッカーに載った翻訳記事ではなく、日本向けにフィル・リービン氏にインタビューしたもの。

一番最後に載っている「職種ではなく、会社を選べ」というキャリアに関するアドバイスをはじめとして、日本におけるスタートアップに向けた、こんなアドバイスも秀逸です。

シリコンバレーでは、最初から世界をマーケットに見据えて会社を設立します。だから、シリコンバレーだけが市場のスタートアップなんて存在しません。シリコンバレーには、グローバルなスタートアップが存在するだけです。ただ、日本には、日本だけを市場としている「ジャパニーズスタートアップ」が多いと感じます。このマインドは変えたほうがいいと思います。

◆組織文化とは?
参考になる視点が詰まったインタビュー記事ですが、中でもプロダクトマネジメントに関心がある方には、真ん中あたりに載っている組織文化と製品の関係の部分に着目したいところです。

その部分を見てみる前に、組織文化とは一体なんでしょうか。

組織文化については、さまざまな説明がありますが、個人にとっての性格のようなものが組織にもあると言われることがあります。つまり、その組織を他の組織と区別するための特徴といったところでしょうか。

組織文化の重要性と変革の必要性を説いた『組織文化を変える」という本があります。

・『組織文化を変える」

この中の「組織文化の意味」という部分で、次のような説明があります。

組織文化はその組織で実際に起きていることの鏡像であり、そこで働く人々の頭のなかにある支配的な価値観や考え方を反映したものである。また、組織文化は社員の一体感を強め、組織のなかでうまくやっていくための暗黙のガイドラインとなり、社員が属する”社会システム”を安定的なものにする。

◆製品のために組織文化を作り込む
一見とても良さそうに見える定義ですが、この組織文化が悪い意味で「支配的な価値観や考え方を反映した」ものとなり、それによって「社員の一体感」が強まり、その状態が「安定的なもの」になってしまってはいけません。

そのようにならないためには、企業の中の細部にまで目を配る必要があるとフィル・リービン氏は言っています。

ただ、「会社が作り出す製品を見ればその会社の社風が読み取れる」と理解している人は少ないかもしれません。

どんな製品にも、その会社の文化が映り込みます。美しい製品を作りたいなら、美しい会社を作らないといけないのです。私がEvernoteで意識していることは、「製品を作り込むように、会社の文化も作り込んでいる」ということです。もちろん、会社の文化はCEOだけが作るものではありません。Evernoteで働くデザイナーは、Evernoteという製品だけでなくEvernote社の文化もデザインしていると考えるべきです。Evernoteでは、どんなプログラミングをするか、どんな会議室にするのか、ランチで何が食べられるか、といったことも、製品の仕様を決めるときと同じくらい慎重に決めています。

製品を作ることと組織文化は無関係のものではありません。むしろ、その間には密接な関係があるというのが、彼の主張です。

最近ではシリコンバレーの先進的な企業を真似たオフィスや福利厚生の仕組みを取り入れる日本も増えてきました。しかし、表面的に真似ても意味はありません。

本当にやるべきことは、形だけを真似るのではなく、自社の組織文化をどのようなものにしたいのかを考え、それに基づき、製品を作り込むように、日々の仕事の仕方や組織の環境を整えることによって、組織文化も作り込んでいくことなのです。
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編集後記「台風」

かなり大きな台風がきていますね。

今回の台風はかなり大きなもので、7月7日には沖縄県の宮古島地方に「特別警報」が出されました。

特別警報は2013年8月30日から運用が開始されたもので、気象庁のページを見ると

> 「特別警報」が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください。

と書かれています。

・気象庁 | 特別警報について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/

昨日発表された特別警報の中身を見ても、「これまでに経験したことのないような暴風、波浪、高潮、大雨となるおそれ」とか「重大な危険が差し迫る異常事態」と書かれています。

・沖縄県宮古島地方に特別警報を発表
http://www.jma.go.jp/jma/press/1407/07b/2014070719.html

沖縄の方も含め、大きな被害が出ないことを願うばかりです。

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