シナリオプランニングで気づく「灯台下暗し」なこと【Stylish Ideaメールマガジン vol.250】

メールマガジンバックナンバーシリーズ

イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください

シナリオプランニングアウトプットではなくインプットであるということは、このメールマガジンでも何度も取り上げています。

シナリオプランニングでは、シナリオ(アウトプット)をつくって終わりにしてしまうのではなく、つくったシナリオを元に(インプットとして)顧客や自社のことを考えるところまでを必ずやらなくてはいけないことを指しています。

そのように考えると、「シナリオプランニングは未来を考える手法」という言い方は必ずしも正確ではないことがわかります。

正確には「シナリオプランニングでは、不確実な未来の可能性を検討することをとおして、現在のことを新たな視点から見るための手法」と言うべきところです。

今月に入って何度か実施したワークショップでも、最後に、ここに書いたような内容の振り返りをしている人が何人もいらっしゃいました。

たしかに、シナリオプランニングでは、不確実で、かつ未来に影響を与えるような要因をリサーチし、それが5年後や10年後にどうなるのか、その可能性を検討するということをとおして、未来のことを考えます。

そして、それを元に顧客や自社のことを考えると、今までには考えたことがなかったような事業や自社の改善に関するアイデアが出ます。

しかし、出てくるのは未来のこと、今までには考えたことがなかったようなことばかりではありません。

不確実な未来の可能性をとおして考える中で、今すぐに取り組まなければといったようなテーマに気づかされることも少なくありません。

例えば、

  • 対処しなければと思っていた既存顧客のニーズ
  • 検討しなければと思っていた自社の既存技術の新たな活用の可能性
  • 検討しなければと思っていたコロナ禍における働き方の見直しの可能性

というようなものです。

「イノベーション」といって、これまでには考えついたこともないようなことを考えることを目指すというのも大切なことです。

しかし、現在のような不確実な時代には、対処が必要だと一部の人が思っているものの、組織やチーム全体ではその必要性を同じようには認識できていないものについて、その必要性に気づき、具体的に動き始めることもイノベーションと同じくらい重要です。

そういう「灯台下暗し」な観点に気づくためにもシナリオプランニングは活用できるのです。

シナリオプランニング活用講座 基礎編+実践編 (6/9〜16開催)【Eラーニング+平日開催】
シナリオプランニング活用講座 基礎編+実践編 (5/12 〜19開催)【Eラーニング+平日開催】
シナリオプランニング活用講座 プライベートレッスン
リーンキャンバス活用講座 ~ 顧客の課題を解決するビジネスモデルを考える (4/23開催)※受付終了
ロジックモデル活用講座 ~ 顧客の価値を元にバックキャスティングで事業を考える (4/16開催)※受付終了
シナリオプランニング活用講座 基礎編+実践編 (4/14〜21開催)【Eラーニング+平日開催】※受付終了

シナリオプランニング実践ガイドブック

シナリオプランニングに関心があるすべての人のために作成したのが、この「シナリオプランニング実践ガイドブック」です。

実践に使えるためのわかりやすさを意識して書いていますが、同時に本格的であることも意識しています。一般的なプロセスをなぞるだけではなく、さまざまな企業や自治体、学校等でシナリオプランニングを実践してきた経験を随所に盛り込んでいます。

このガイドブックが、未来を描く旅のガイドになれば幸いです。