自業界の不確実な外部環境の変化を考えるヒント【Stylish Ideaメールマガジン vol.239】

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シナリオを作成する際、どういうテーマで考えるのが難しいか?と聞かれることがあります。

こういうのが難しいとは一概には言えませんが、苦労する人が多いのは、自社が属している業界の未来を考える設定にしているテーマです。

例えば、自動車メーカーの人が「10年後の日本における自動車業界」というテーマで考えるような場合がそのパターンです。

なぜ、このようなテーマは難しいのでしょうか。

その理由のひとつとして考えられるのは、多くの場合、自分たちの業界で起きていること、特に現在と近未来について普段からいろいろと考えているだけに、そこから離れて不確実な世界を考えにくいというのがあります。

考えにくくて行き詰まってしまうのはシナリオ作成のいろいろな箇所で起きますが、特に多いのは外部環境要因リサーチの部分。

多くの人が、外部環境要因のリサーチをする際に、普段から考えたり、調べたりしている以外の要因を出すのに苦労しています。

そういう場面で「普段は考えていないような分野の情報も調べるようにしてくださいね」と伝えるのは簡単ですが、それは問題の現象を言い換えているだけで、解決策になっていません。

では、どうすれば良いのかというと、自分たちの業界を考えるための視野を広げること

例えば、そのために使えるフレームワークに5フォース(five forces)分析があります。

5フォース自体についての解説は割愛しますが、業界分析を行うために次の5つの観点を使います。

  • 業界内での競争
  • 新規参入企業
  • 代替品
  • 買い手
  • 売り手

この5つの観点、特に「業界内での競争」以外の4つの観点をリサーチのきっかけとして使います。

例えば、自動車業界のシナリオを考える場合は、新規参入企業として、海外で増えている新興のプレイヤーについての要因を出すことができます。

あるいは代替品として、自動車以外の移動手段に関する要因や、あるいは個人で自動車を所有する以外の選択肢を提供しているサービスに関連する要因を出すことができるでしょう。

5フォースのようなフレームワークを活用する以外に視野を広げるためには、その業界の商品やサービスが利用されるさまざまな場面を思い浮かべてみるというやり方もあります

再び自動車業界を例に取ると、自動車を「移動」のための手段として位置づけてみると、どういう目的で移動をするのか考えてみます。

そうすると例えば「買い物」や「送り迎え」に使われているとして、それらに関する要因のうち、自動車業界の未来に影響を与えるようなものが出てくるかもしれません。

あるいは自動車に乗ることを「娯楽」として位置づけてみると、また違った要因が出てくる可能性があるでしょう。

まとめると、外部環境要因リサーチで視野を広げ、さまざまな観点から要因の収集をするために、

  • フレームワークを活用する
  • その業界の商品等の利用場面を考えてみる

というきっかけをご紹介してきました。

自分たちが所属する業界の未来を考えることは、自社の今後を検討するためにも重要なことです。

しかし、普段からいろいろと考えているだけに、改めて不確実な未来を考えるのは簡単ではないのも確かです。

そういう場合には、シナリオプランニング以外の考え方や頭の使い方も参考にしてみるのがおすすめです。

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シナリオ・プランニングを活用し、自分たちの「シナリオ」を作成することで、過度に悲観的な予測に立って不安に飲み込まれることも、将来の可能性を過度に楽観視することもなく、「健全な危機感」をもって未来を捉え、将来に対する備えをしていくことができるようになります。

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