シナリオプランニングで良いシナリオを判断する基準とは?【Stylish Ideaメールマガジン vol.185】

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弊社が主催する公開セミナーの参加者の方は、シナリオプランニングについて本格的に学ぶのは初めてという人がほとんどです。

そのため、これまで慣れ親しんでいるツールや思考法と違う考え方に戸惑うことが多いようです。

中でも「良いシナリオを判断する基準」についてお伝えすると、多くの方が「えっ?!」という反応になります。

その基準とは、

「これまで考えたこともなかった世界が多く描かれているシナリオが良いシナリオ」

というものです。

この判断基準を聞いて、「いや、それは 考えたことがある世界 の間違いじゃないですか?」と思う人も多いようです。

シナリオプランニングについて解説したある英語の文章では、

シナリオプランニングとはdiscontinuousな変化に備えるための手法

と説明されています。

discontinuous を直訳すると「不連続」とか「断絶」という訳になります。

シナリオプランニングの考え方を踏まえて意訳をすると、discontinuous というのは「想定外」と訳することができるかもしれません。

つまり、discontinuousとは、これまでの経験や常識を踏まえて、連続的に考えても出てこない「想定外」のことであり、それを考えるのがシナリオプランニングという手法だと言うのです。

そう考えると、シナリオプランニングで作成したシナリオを見たときに、

「あー、これ、考えたことがあるな」

と思ってしまうのは、discontinuousな変化とは言えません。

そうではなく、これまでには考えたことがない「想定外」の世界が現れているシナリオこそが、わざわざシナリオプランニングをやった上で考えるべきものなのです。

そうして「想定外」が含まれた世界を描き、その世界についての詳細や対応策を考えることで、「想定外」のことを「想定内」にする。

この「想定外を想定内に」していくプロセスこそが不確実な今の時代に必要なプロセスなのです。

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『実践 シナリオ・プランニング』表紙
「シナリオ・プランニング」とは、組織や個人が未来を見据え、不確実性をチャンス・機会に変えていくための思考法。

シナリオ・プランニングを活用し、自分たちの「シナリオ」を作成することで、過度に悲観的な予測に立って不安に飲み込まれることも、将来の可能性を過度に楽観視することもなく、「健全な危機感」をもって未来を捉え、将来に対する備えをしていくことができるようになります。

本書ではシナリオ・プランニングの理論的な理解はもちろんのこと、シナリオ・プランニングの「実践」をあらゆる組織で無理なく進めていくための方法論、さらには、シナリオ・プランニングの「実践」をもとに、人と組織の成長を促すヒントを解き明かします。