実践コミュニティの「社長」は誰か?【Stylish Ideaメールマガジン vol.184】
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先日大阪で開催した実践コミュニティ・コーディネーター養成講座について、今回新たにいただいた感想から、実践コミュニティを考える際に忘れてはいけない点を考えていきたいと思います。
後半の「コミュニティ・キャンバス」の作成では、「提供価値」をしっかりと定めることが必要であり他の事業やサービスの設計と同じように事前のデザインが重要であることを学びました。
Communication Lab. Beyond words 越様
「コミュニティ」という言葉から、なんとなく「人の集まり」というイメージをし、いろんな人が集まる場を定期的に作っておけば良いと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし「実践コミュニティ」というのは、あくまでもビジネスに活かすことを念頭に置き、勉強で終わることなく、実務に適用する、つまり「実践する」ことを目指している人たちの集まり(コミュニティ)なのです。
このような基本的な定義に戻ってみると、実践コミュニティを立ち上げる際に、「提供価値」を考えなくてはいけない必要性がよくわかるのではないでしょうか。
言い換えれば、実践コミュニティの立ち上げは、新しいビジネスを立ち上げるのと同じだと言っても言い過ぎではないかもしれません。
そう考えると、今回のセミナーのテーマにしている「コミュニティ・コーディネーター」という存在はいわば「実践コミュニティの社長」と言える人。
私自身の経験や、今回のセミナーで初公開する「コミュニティ・キャンバス」の要素を見ても、実践コミュニティの立ち上げには、ビジネスの基本がすべて詰まっていると感じます。
『実践 シナリオ・プランニング』
シナリオ・プランニングを活用し、自分たちの「シナリオ」を作成することで、過度に悲観的な予測に立って不安に飲み込まれることも、将来の可能性を過度に楽観視することもなく、「健全な危機感」をもって未来を捉え、将来に対する備えをしていくことができるようになります。
本書ではシナリオ・プランニングの理論的な理解はもちろんのこと、シナリオ・プランニングの「実践」をあらゆる組織で無理なく進めていくための方法論、さらには、シナリオ・プランニングの「実践」をもとに、人と組織の成長を促すヒントを解き明かします。