世界一のスリと自社を考えるための注意力【未来創造日誌 200918】

今日の夜は「未来創造ダイアローグ入門講座」を実施。

未来創造ダイアローグというのは、フルでシナリオプランニングをやることと比べてハードルを下げながら、シナリオプランニングで体感できる対話の深さを残した手法。

シナリオプランニングは、複数の未来の可能性を見る手法だ。そのため、シナリオを使って対話をすると、普段なら考えないような、しかし、自分たち(組織や個人)の将来を考える際に、考慮に入れるべき不確実な可能性を意識的に考えることになる。

そうやって意識的に、普段なら考えないような情報を考えることについて、どう説明できるのかと考えていた時にたまたま見つけて、これは良いと思ったのがアポロ・ロビンスのTED Talk。

有名なものなので見たことがある人も多いとは思うが、「世界一のスリ」であるアポロ・ロビンスが、スリの実演をしながら人間の注意力について考えるきっかけを提供してくれている。

この中で、彼が言う次のセリフが印象的だ。

注意力は強力です。注意力が人間の現実を生み出します。( Attention is a powerful thing. Like I said, it shapes your reality. )

世の中の変化が激しい上、事業を考えることや企業を経営するためのさまざまな情報があふれかえっている。

そういうものの中には、本当に自分たちに必要なものもあれば、そうでないものもある。自分たちに必要ではない情報に注意力を奪われてしまうと、私たちの目に映り、それを元に事業などを考えていくことになる「現実」は、もはや現実ではなく、むしろ私たちを欺くものになってしまうかもしれない。

そう考えると、自分たちが戦略や研究開発テーマ、あるいはビジョンを考える際、「何に注意を向けるべきか」に注意を払うことは、とても大事だということがわかる。

そんなことを考えながら、いや、そんなことを考えようとしなくても、とにかく面白いプレゼンテーションなので、ぜひ見ていただきたい。

絶対にこんな人に遭いたくないけれど。

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『実践 シナリオ・プランニング』

実践 シナリオ・プランニング
本書は、不確実性の高まる環境下で、組織や個人が未来を見据え、チャンスに変えていくための思考法である「シナリオ・プランニング」を実践するためのガイドブックです。シナリオ・プランニングを活用し、「健全な危機感」をもって未来に備えるプロセスを解説しています。