シナリオプランニングのファシリテーターについて考え出す(未来創造日誌 230116)

シナリオプランニングをやっていると、「わからない」という状況に直面し、困惑するという状況に陥ることがとても多い。

それはシナリオの作り手としてはもちろんのこと、その作り手と一緒にいるファシリテーターにとっても同じことだ。シナリオプランニングが不確実な将来のことを考える手法である以上、どれだけ経験を積んだとしても「正解」が見えるようになることはない。

だから、シナリオプランニングのワークショップにおけるファシリテーターは「答えを知っている人」として振る舞うのではなく、いかに「わからないという状況に直面した経験が豊富な人」として振る舞うことができるかが大事だと痛感している。それはここ数ヶ月のプロジェクトの経験から。

何をわけわからないことを言っているんだと言われるかもしれない。

ここでのポイントは、クライアント、あるいは社内メンバーの前でファシリテーター(あるいはコンサルタントという肩書でも良い)として振る舞うとき、ほとんどの場合、ファシリテーション(あるいはコンサルティング)を受ける側は、あなたのことを「答えを知っている人」と見なすだろう。それは、義務教育の頃から、長い時間かけて培ってきた「教室のようなところで前に立つ人」に対するイメージだ。

その「前に立つ人」を見るのはワークショップの参加者だけではない。例えば、参加者の上司、あるいは人事担当者などがいるかもしれない。その上司や人事担当者は、あなたの今後の契約に大きな影響を与える人だ。

参加者含め、そういう人たちが見守る中、あなたは「わからないという状況に直面した経験が豊富な人」として振る舞い、参加者の「わからない」状態を丁寧に扱っていくことができるだろうか?

あるいは、参加者の熱い視線(あるいは冷たい視線)、そして上司や人事担当者の目を気にして、ついつい「答えを知っている人」と振る舞いたくなってしまっていないだろうか?

ということを、ずっと考え続けている、ここ数ヶ月。