遠のいてしまった成果を呼び戻すために(未来創造日誌 230106)

2023年最初の営業週も今日で終わる。

この未来創造日誌、なんとか3日坊主にならずに最初の週は続けられた。いつまで続くか我ながら心配ではあるものの、とりあえず営業日(平日)のみの更新として、週末は余裕があれば個人のnoteに何か書くということで切り分けていこうと思う。

日々の情報収集先のひとつとしてNewsPicksを使っている。

NewsPicksはオリジナル記事なども参考になるが、何より参考にしているのは特定のピッカー(識者)のコメントだ。

慣れ親しんでいる分野の記事を自分で読むだけだと、自分が理解しているようにしか読まないが、読んだ後に特定のピッカーのコメントを読むと、「なるほど、そういうとらえ方もあるのか」と思うことがある。こういう自分にはない視点を積極的に取り入れる場としてNewsPicksは大いに役に立つ。

そういう形で自分がよく参考にしているピッカーの一人が慶應ビジネススクールの清水勝彦教授だ。清水教授の『戦略と実行』はシナリオプランニングを使った戦略立案と実行を考える際の重要な柱になっていて、その他の本や監訳本も参考にしているものが多い。

その清水教授が【直撃】ビル・ゲイツ絶賛の歴史学者が語る「未来の4シナリオ」という記事のコメントで、こんなことを書いていた。

手段の目的化が起きるのは、目的は遠いのに対して手段はすぐそこにあるから。

【直撃】ビル・ゲイツ絶賛の歴史学者が語る「未来の4シナリオ」

組織でシナリオプランニングをやっていても、気を抜くと、あっという間に「手段の目的化」に陥ってしまう。

例えば、複数シナリオをつくるとき。7つのステップのひとつとして位置づけられているものの、他のステップよりも圧倒的に時間がかかるし、大いに悩むステップ。

悩みに悩んで、だんだんと出口が見えなくなってくると、「この軸の組み合わせが考えやすいから良いんじゃない?」というようなコメントがあちこちから聞こえてくる。本来、自分たちにとって考える意義がある軸を検討する場面で、その軸が自社にとって意義があるかどうかではなく「これが考えやすい」という基準で選んでしまうのは、まさに手段の目的化だ。

言い換えると、遠くにある成果を達成するよりも、自分たちが感じている「なかなか成果物ができあがらない」という不快感から抜け出すことを優先してしまうのだ。

そんなとき、コンサルタントやファシリテーターがやるべきことは、すっかり遠のいてしまっている目的や成果を目の前に呼び戻すことだ。

ただし、いつもそんな役割の人が自分たちの周りにいるわけではない。そういうとき、上で引用したような言葉を覚えておけば、もしかすると自力で「目の前の不快感から抜け出したい」沼から抜け出すことができるかもしれない。

シナリオプランニングにおける成果物の位置づけについては、過去のコラムもぜひ。