ADAPTフレームワークをシナリオプランニングに応用する【未来創造日誌 200924】

シナリオプランニングに取り組む際、シナリオの良し悪しを左右するポイントはたくさんある。

メンバー選定などのプロジェクトの環境面の影響といったわかりやすいところから、その組織文化などの組織自体の環境面などといった大きなところから、個々のメンバーのコンセプチュアルスキルといった具体的なところが影響することもある。

そういう中で、もっともわかりやすいのが外部環境要因リサーチの部分だ。

いくらシナリオプランニングの各ステップを正しく理解したとしても、シナリオをつくる元となる外部環境要因が、普段から考えているようなことばかりでは、なかなか普段考えていないような視点を考えられるシナリオはつくりにくい。

そういう時には、外部環境要因をリサーチする際に役立つさまざまなフレームワークを紹介し、なるべく自分たちの知っている範囲だけにとどまらないような工夫をしている。

その際に紹介するフレームワークは、経営学の基本的なテキストを見ればたいてい載っているようなものがほとんどだ。

しかし、最近は、この不確実な時代を大づかみにとらえるために参考となるフレームワークが次々と出てきている。PwCが紹介している「ADAPTフレームワーク」もそのひとつだ。

上記のウェブサイトでは、ADAPTフレームワークについて次のように説明している。

今日の世界が直面する5つの喫緊な課題とその影響を「Asymmetry(非対称性)」「Disruption(破壊的な変化)」「Age(人口動態)」「Polarisation(分断)」「Trust(信頼)」に整理しています。

ADAPTの詳しい解説は、上記のウェブサイトやそこからダウンロードできるPDF資料を見るのをお薦めするものの、引用部分で取り上げた5つの観点の概要をざっと紹介すると次のようになる。

  • Asymmetry(非対称性):貧富の差の拡大と中間層の衰退
  • Disruption(破壊的な変化):テクノロジーの広がりやすさと、それが個人、社会、気候に与える影響
  • Age(人口動態):ビジネス、社会制度、経済への人口動態圧力
  • Polarisation(分断):世界的なコンセンサスの崩壊や分断、ナショナリズムやポピュリズムの台頭
  • Trust(信頼):社会を支える諸期間への信頼低下

この5つの観点は、そのままシナリオの軸としても使えそうなものもあるが、これら5つの観点が日本や自社が属している業界に与える影響を考え、それに関連する外部環境要因を詳しく調べてみると、これまでは意識していなかったような要因が見つかるかもしれない。

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