外部環境の変化を「考える」こと【未来創造日誌 200917】

シナリオプランニングをやっていると、どうしても設定したテーマに関するシナリオをつくるところに注力してしまう。

それはもちろん大事なことではあるものの、そこにしか目が向いていないと、シナリオプランニングで大事な「シナリオをつくったあと」に目が向かなくなってしまう。

シナリオをつくったあとに戦略オプションを考えたり、つくったシナリオを組織で浸透させるのも大事ではあるものの、それと同じくらいに大切なのが、つくったシナリオを元にした外部環境の定点観測。

今日、たまたま読み直していたというか、パラパラと目を通していた野矢茂樹氏の『はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内』の中に、シナリオをつくったあとの定点観測の重要性に結びつけられるようなことが書かれていることに気づいた。

 あるいはこう言ってもいいかもしれない。答えの候補が現れたとき、いつでもぼくはそれをつかまえられるように、「チューニング」してるってわけだ。何かが思い浮かんだときに、「これがあの問題の答えかもしれない!」って声が響く。その声に耳を澄ましていること。
(中略)
 「考える」っていうのは、耳を澄ますこと、研ぎ澄ますこと。だから、考えている間中、その人は考えていない人と同じように行動してていい。いろんなことをして、いろんなものを見て、いろんなことを感じて、いろんな思いがよぎる。ただ違うのは一点、「あ、これだ!」という声にその人は耳を澄ましている。その一点だけ。
 あとはおんなじでいい。

あらかじめ何か問いを持っておくことで、引用部分で書かれているような「チューニング」している状態になる。

同じようにシナリオプランニングで外部環境を見て、その中から重要なものを選び、軸にして、中身を考え、それを元に戦略オプションを検討したりする。

そうすることで、自分たちが注視すべき外部環境が頭の中で「チューニング」される。そして、外部の環境変化に耳を澄ませ、研ぎ澄まし出すことになる。そして、何かの変化の兆候が見られたときに「これは自分たちに影響を与える変化の兆候かもしれない!」という声が響く。

まさに、野矢さんの本で書かれているようなことが、シナリオプランニングに取り組んだときにも起きるのだ。

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