『最強の教養 不確実性超入門』【未来創造日誌 200914】

シナリオプランニングと「不確実性」は切っても切れないものだけれど、この「不確実性」というのが、なかなか理解してもらいにくい。

もちろん「不確実である」ということは「確実ではない」ということなんだけど、そういう単語の定義の話ではなく、自分事として理解してもらい、さらにその考え方をビジネスの現場で活かしてもらうためにはどう説明すれば良いか。

そんな悩みを一挙に解決してくれたのが『最強の教養 不確実性超入門』という一冊。
Kindle Unlimitedに入っていれば無料で読むことができる)

日々の身近な出来事にまで影響を与えながら、なかなか私たちが意識的に考えることがない「不確実性」について、さまざまな切り口から、事例も取り上げながら、とても具体的に解説してくれている。

冒頭の「はじめに」から、具体的な例を挙げながら、不確実性についての重要な考え方を紹介してくれている。

例えば、不確実性を扱うことについて、

本当のリスクは、不確実性そのものの中ではなく、人や組織の心理の中にこそ存在する。

と言い、

不確実性の性質や影響を考えれば、短期的な結果に振り回されることなく、長期的な成功の可能性を高めていくことが唯一の解決策となる。これが、本書最大のメッセージだ。

と教えてくれている。

本文では、私たちが漠然と感じている「不確実性とそれにまつわる私たち自身の行動」について、わかりやすく類型化し、整理してくれている。特にお気に入りなのが、第4章「人間の心理バイアス」で不確実性に対する心理的な反応のパターンとして次の4つに整理してくれている部分。

  • 失敗のパターン1:成功体験と自信過剰
  • 失敗のパターン2:サンクコストと自己正当化
  • 失敗のパターン3:希望的観測と神頼み
  • 失敗のパターン4:異論の排除と意見の画一化

本書に目を通してみれば、日々の生活や仕事で「あ、これは…」と思う場面に気づくことができ、これまで以上に自覚的に不確実性と向き合うことができるはず。

しっかりとシナリオプランニングを学ぶまででもないと思っている人でも(もちろん、そういう人もぜひシナリオプランニングに触れてもらいたいんですが)、不確実性と無縁でいることはできない今の時代に欠かせない教養として、必読の一冊。

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『実践 シナリオ・プランニング』

『実践 シナリオ・プランニング』表紙
「シナリオ・プランニング」とは、組織や個人が未来を見据え、不確実性をチャンス・機会に変えていくための思考法。

シナリオ・プランニングを活用し、自分たちの「シナリオ」を作成することで、過度に悲観的な予測に立って不安に飲み込まれることも、将来の可能性を過度に楽観視することもなく、「健全な危機感」をもって未来を捉え、将来に対する備えをしていくことができるようになります。

本書ではシナリオ・プランニングの理論的な理解はもちろんのこと、シナリオ・プランニングの「実践」をあらゆる組織で無理なく進めていくための方法論、さらには、シナリオ・プランニングの「実践」をもとに、人と組織の成長を促すヒントを解き明かします。