シナリオプランニングで得られる「健全な危機感」とは【Stylish Ideaメールマガジン vol.176】

07.23


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シナリオプランニングで得られる「健全な危機感」とは

シナリオプランニングに取り組むことによって「健全な危機感」を持てるようになると解説をすることがあります。

公開セミナーやワークショップなどで何度も使っている言葉ですが、一般的にはなじみがない組み合わせであることは確かです。

そこで、「健全な危機感」とは何なのか、そして、なぜシナリオプランニングをやることで「健全な危機感」を持つことができるのかを考えてみたいと思います。

そもそも「危機感」の意味はというと

「危機がすぐそばまでせまっているという不安な感じ」(三省堂国語辞典 第七版)

となっています。

これを分解してみると、

・危機がすぐそばまでせまっている

という事実と、

・それによって「不安な感じ」を持っている

という心理的な状態に分解できます。

危機がすぐそばまでせまっているという事実に気がつくことは、事業を行う上ではとても大事なことです。

しかし、不安な感じになってしまうことは良いことではありません。

不安によって、正常な思考力も低下しますし、判断力も鈍ります。

そう考えると「危機がすぐそばまでせまっている」という事実を把握しつつも、「不安な感じはない」状態がベストです。

そのベストな状態を、単なる「危機感」ではなく「健全な危機感」を持っている状態と呼んでいます。

では、なぜシナリオプランニングをやることでその「健全な危機感」を持つことができるのか?

シナリオプランニングは、

・日常的には考えない先の未来について
・ひとつではなく複数の可能性を考える

という特徴を持つ手法です。

これらの特徴のうち1点目の特徴によって、危機を「すぐそばまでせまって」来る前に想定することができるようになります。

さらに、2点目の特徴によって、さまざまな可能性を事前に想定することができます。

これらの特徴が正しく反映されたシナリオを作成することができれば、危機がすぐそばまでせまってくる前に、さまざまな可能性を考慮することができます。

つまり、シナリオプランニングによって自社に取っての危機を事前にいろいろと想定でき、それによって不安になることなく、むしろ予めどのように対応するかを決められる。

こうなれば、不安ではなく、文字どおりに「健全な危機感」を持つことができるのです。

◆参考セミナー◆
⇒ 「健全な危機感」を持つ仕組みを、より具体的に解説します。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「たった一つを変えるだけ

中学生向けのワークショップで使ってみるために読み込んだのがこの本。

・『たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」』

授業で教わる際に、教師が設定した問いに乗っかるのではなく、生徒自身が問いをつくり、それについて探究していく道筋をつくる方法がステップ毎に丁寧に解説されています。

実例も豊富なので、これを読むだけで生徒主体の質問づくりを試すことができます。

実際に試してみて、とても素晴らしく、かつ実践的な手法だと感じました。

コツは(どの本にも共通することですが)、余計なアレンジを入れたりせず、書かれているとおりに愚直に実践すること。

今度は大人向けのワークショップでも活用してみたいですね。

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