シナリオプランニングでの「あり得そう」な未来とは【Stylish Ideaメールマガジン vol.172】

06.18


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シナリオプランニングでの「あり得そう」な未来とは

シナリオプランニングでつくる未来は、通常、10年後くらいの長期の未来を考えます。

そういう設定で未来を作るとき、作り手が意識しなければいけないのは、ざっくりとした言い方をすれば、

・未来っぽいかどうか?
・あり得そうかどうか?

という2つのポイントがあります。

これは、過去、私がOxfordで習った際に口酸っぱく言われたことなので、今でもいろいろな機会でお伝えしています。

ある公開セミナーで同じことをお伝えした際、

「この2つとも実現するのは矛盾しているように感じる。未来っぽいはわかるとして、あり得そうな未来とはどう理解すればいいか?」

という質問をいただきました。たしかにそうですね!

この「あり得そう」という部分は英語では plausible と説明されていた部分です。

では、なぜシナリオプランニングではあり得そうな未来を描かなくてはいけないのか?

シナリオプランニングで作る未来は単なる未来ではなく、それを元にして現在からの戦略や施策を考えていくためのインプットです。

そういう目的のために作る未来は、作る人にとって「意味がある(meaningful)」ものでなければいけません

仮にシナリオプランニングの理論にとって忠実で、完璧な未来を描けたとしても、その未来が自社の戦略を考える材料として使えなければ、意味がありません。

逆にシナリオプランニングの理論から見て優れているとは言えない未来であっても、それを元にして今までにはない視点で自社の置かれている状況を考えることができれば、それは「意味がある」と言えるでしょう。

シナリオプランニングは、なんとなく未来のことを考えるための手法ではありません。

抱えている課題や置かれている環境を踏まえ、それらを複数の未来の可能性を通して考えてみる

そうすることで、その後に検討する戦略や施策に不確実な未来に対応できる柔軟性を盛り込むことができるようになる。

それがシナリオプランニングを使う意義です。

そのため、シナリオプランニングで描いた未来をチェックする際には、

・未来っぽいかどうか?

という視点と合わせて、

・自分たちにとって意味がある未来かどうか?

という視点も盛り込むのが大切なのです。

◆参考セミナー◆
⇒ では「意味のある未来」を作るにはどうするのか?に答えるセミナーです。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「リーン・スタートアップを駆使する企業」

先日も紹介した『リーン・スタートアップ』はシナリオプランニングと相性が良いんじゃないか?と思って、関連書籍を再読しています。

いま読んでいるのは、これ。

・『リーン・スタートアップを駆使する企業』

時期的には本家エリック・リースの『リーン・スタートアップ』と『スタートアップ・ウェイ』の間に出た一冊。

『リーン・スタートアップ』を大企業で取り組むことを考察しています。

シナリオプランニングとの接点を考えながら読み進めると、いろいろなヒントがある本です。

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