未来についてのイメージだけでは不十分【Stylish Ideaメールマガジン vol.171】

05.30


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未来についてのイメージだけでは不十分

先月から6カ月に渡るシナリオプランナー養成講座プロコースを開催しています。

プロのシナリオプランナーと名乗るようになるため実践的なテーマ、実践的な内容で取り組んでいます。

その中で伝えているのが「イメージ」と「実感」の区別をする重要性です。

イメージとは、自分の中で抱いている印象です。一方、実感はイメージに近いのですが、それよりも具体的で体感できているものです。

例えば、イメージで説明すると、

「あのツールを使うと、事務処理がめちゃくちゃ楽になるよ」

となりますが、実感を意識して説明すると、

「あのツールを使うと、月末の経理処理にかかる時間が半日から2時間にまで減らすことができるいよ」

となります。

どちらの説明も、ツールの良さは伝わります。
ただし「実感」で説明した方が、より具体的に自分事として理解できるはずです。

複数の人が集まっている場面でこれらの違いを考えてみましょう。

説明などがイメージでとどまってしまうと、人によって理解も異なり、合意したと思っても、全然違うものを想定していたという場合もあります。

しかし、実感にまで踏み込んでみると、具体性があるので、理解や見解の微細な違いも扱うことができ、誤解を最小限に抑えられます

この違いをシナリオプランニングに当てはめると、単に10年後の未来の可能性を複数描くだけでは、イメージとしての理解にとどまってしまいます。

しかし、描いた未来の複数シナリオを元に、弊社でレジリエンスチェックと呼んでいる機会や脅威の分析、そしてアクションの検討にまで踏み込んでみると、理解が実感にまで変わります。

ここまですることで初めて、

「自分、あるいは自社として、未来に対してどう対応していくのか?」

といった日々の行動にまで落とし込むことができる理解にまで落とし込むことができるのです。

このメールマガジンでも、そして実際のコンサルティングや研修の場面でも、

「作成した複数シナリオはアウトプットではなくインプット

と口酸っぱく言っているのは、このためです。

つまり、複数のシナリオを作るだけでは、未来についてのイメージ止まり。

そうではなく、その未来にどう対峙するのか?というところまで考えることで実感につながります。

手前味噌ながら、そういう考えもあり、弊社、そしてJSPC(シナリオプランナー協会)の一連のセミナーでは、シナリオプランニングのイメージにとどまらず、使い方を実感するところを理解していただくことを目指して設計しています。

◆参考セミナー◆
⇒ シナリオプランニングの活用法を実感していただける講座です。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「スタートアップ・ウェイ」

『リーン・スタートアップ』の著者であるエリック・リースの新刊が出たので読んでいます。

・『スタートアップ・ウェイ 予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』

『リーン・スタートアップ』が出たあとの著者の経験などを盛り込み、企業での実践を念頭に置いた内容になっています。

『リーン・スタートアップ』で紹介されている基本的なコンセプトも紹介されているので、前著を読んでいない人にも読みやすくなっています。

イノベーション、イノベーションと騒いでみても、魔法の杖はなく、地道に取り組んでいく必要性を改めて思い知らされる、基本に立ち返れる一冊。

どんな組織にしても、事業と無縁でいられることはないと思うので、ぜひ自分には関係ないと思わず、手に取ってみてください。

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