シナリオプランニングを通して得るものは未来だけではない【Stylish Ideaメールマガジン vol.169】

04.25


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シナリオプランニングを通して得るものは未来だけではない

先日はとあるクライアント様の主催で、シナリオプランニングを1日で学ぶ講座を開催。

初めてシナリオプランニングを学ぶ機会でもできれば1.5日か2日はほしいところですが、今回は1日で一気にお伝えしました。

もちろん、2日間でやるよりは考える時間は限られていますが、最後の振り返りの時間に、参加者からこんな感想が出ていました。

今まで偏った考え方しかしていないことを痛感したワークショップだった。10年後のことを考え続けた1日だったけど、それによって今を見直すきっかけになった。」

ドラッカーが『マネジメント』で取り上げ、いろいろなところでも引用されて有名な3人の石工の話しがあります。

その3人は「何をしているか」と聞かれて、

(1) 暮らしを立てている
(2) 石切りの最高の仕事をしている
(3) 教会を建てている

と答えています。

ドラッカーによると、1人目の男は、マネジメントの人間ではないものの仕事で何を得ようとしているかを知っていると一定の評価をしているような書き方をしています。

その上で、Webなどにある誤った解釈とは違い3人目の男を直接認めるのではなく、実は2人目の男が問題だと説いています。

その2人目の男は専門能力を使って仕事しています。
しかし、専門能力を使っているがゆえに、自分は重大なことをしていると錯覚している点が問題だと指摘しているのです。

専門能力の重要性は強調しなければならない。
しかし、それは全体のニーズとの関連においてで
なければならない。
出所:『ドラッカー名著集14 マネジメント[中] – 課題、責任、実践』

ドラッカーも指摘しているとおり、多くの人は専門能力に頼って仕事をしていますが、それだからこそ専門能力が必要とされる仕事自体が仕事の目的となってしまいます。

そこで意識しなければいけないのは、今の仕事が何につながるのかということ。

3人目の男の教会のように、自分たちが取り組んでいる先にある未来を見据えることで、今取り組んでいる仕事の意義が変わってくるのです。

シナリオプランニングを得るものは未来のイメージだけではありません。

冒頭で紹介した参加者のコメントのとおり、シナリオプランニングを通して未来を考え、今の目の前の仕事の意味も変わってくるのです。

単に「仕事だから…」と言って、仕方なく、今の仕事をこなしていくだけなのか。

あるいは「これがこんな未来につながる」と考え、今の仕事に一段上の意味を加えるのか。

皆さんは、どちらの仕事の仕方をしていきますか?

◆参考セミナー◆
⇒ シナリオプランニングをとおした組織作りについても紹介していきます。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「企業生命力」

翻訳書も原書も絶版になってしまってますが、最近になって再読してるのが、この本。

・『企業生命力』

企業を生き物としてとらえてみると?という視点で企業経営について考えることができる一冊。

Amazonの解説からもわかるように著者のアリー・デ・グースはロイヤル・ダッチ・シェルのメンバーでした。

そういう点からもいろいろと学びの多い一冊なので、改めて再読中です。

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