良い未来シナリオを作るために必要なこと【Stylish Ideaメールマガジン vol.165】

03.19


※イノベーション組織を作るためのアイデアを届けるStylish Ideaメールマガジンに掲載したコラムのバックナンバーです。最新のコラムをお読みになりたい方は、こちらからご購読ください。

良い未来シナリオを作るために必要なこと

シナリオプランニングでは10年後といった普段なら考えないような長期の未来を考えます。

シナリオプランニングを実践するためのプロセスを調べると、テーマ設定に始まり、そこから外部環境調査へと進んでいきます。

実際にシナリオプランニングのプロセスだけをお伝えするときは私もそうしています。

しかし、実は良い未来を描くためには未来のことだけ考えていても十分ではありません。

良い未来を描くために必要なこと、それは「現状」をきちんと理解することです。

「未来のことを考えるのに、現状の理解が必要なの?」

と思うかもしれません。実は必要です。

実際に、現状を分析できている場合と事情により分析できてない場合を比べてみると、シナリオの質やシナリオ作成のプロセスに明らかな差があると感じます。

なぜそのような差がでるかというと、現状をなるべく正確に把握しておくことで、シナリオを作成するプロセスでは、

・洗い出した外部環境要因のうち、どの要因が現在の事業を根本的に変える可能性があるか?

という観点を持つことができるようになります。

さらにシナリオ作成後の分析のフェーズでは、

・現在の事業は10年後、各シナリオでどのように展開されているだろうか?

・現在の自社の強みや組織資源を活かすと、10年後はどのような事業が可能になるだろうか?

・10年後の環境変化に備えて、どのような組織資源を蓄積していくべきだろうか?

ということを具体的に考えられるようになります。

特にシナリオ作成部分の観点、

・洗い出した外部環境要因のうち、どの要因が現在の事業を根本的に変える可能性があるか?

これを考える際に現状分析は非常に重要です。

現状を把握していないと、事業という観点から重要なものではなく、

・いつも考えているもの
・話題になっているもの
・なんとなく気になるもの

という視点で選んでしまいがちです。

もちろん、そのような観点から選んだものが必ずしも悪いというわけではありません。

特に「なんとなく気になる」という第6感で選んだものが、実はとても重要だったということもあるにはあります。

そういうセレンディピティを楽しめるのもシナリオプランニングの良さではあります。

ただし、組織で使うということを考えた場合、シナリオ作成後に「周囲に説明できる」根拠を持っておくことも大切です。

そのような意味でも、現状を把握した上で、その情報を根拠にしてシナリオ作成の各プロセスを考えるという観点も重要なのです。

◆参考セミナー◆
⇒ 現状分析の重要性を理解してもらいながら進めていきます。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「教養としてのテクノロジー」

先日、大阪でのシナリオプランニング活用講座を終えて東京に帰ろうとすると、停電のために新幹線が大幅に遅れていました。

結局、1時間50分遅れで東京に着きましたが、その長い待ち時間に買って読み始めたのがこれ。

・『教養としてのテクノロジー – AI、仮想通貨、ブロックチェーン』

MITメディアラボ所長の伊藤穣一氏が執筆。

冒頭に書かれている「テクノロジーは現代社会を生きる人々が共通して理解しておくべきもの。」という主張に納得しながら読みました。

シナリオプランニングをやっていると、これまで技術とは無縁だった業界や職業にもテクノロジーの影響が及んでいます。

単なるテクノロジーの紹介にとどまらず、伊藤穣一氏ならではの世界観も盛り込まれた解説で、視点を学ぶためにも参考になる一冊です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

メールマガジン購読

未来を見据え、未来を創るためのビジネスの見方を学べるコラム「アイデアノート」や最新のセミナー情報などをお届けする「スタイリッシュ・アイデア ニューズレター」にご登録ください。
ページ上部へ戻る