シナリオプランニングで考える理想の未来とは【Stylish Ideaメールマガジン vol.164】

02.15


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シナリオプランニングで考える理想の未来とは

シナリオプランニングについての紹介すると、未来について考えるワークショップを別の手法でやったというお話しを聞くことがあります。

どのようなワークショップだったのかを伺うと、自分たちにとっての理想の未来を描くようなワークショップだったということが時々あります。

たしかにそのような手法がありますし、そこで得られたアウトプットも有益なものです。

ただ、そのようなワークショップだけで終わると自分にとって都合の良い「青い鳥」を追い続け、都合の悪いことから目を背けることにつながります。

毎月開催している対話読書会で先月取り上げた『5年後の自分を計画しよう 達成する希望術』では希望と願望(あるいは楽観)を厳密に分けています

希望は願望に勝るということだ。
人が希望を抱くとき、将来について大いに
期待すると同時に、期待どおりの未来を
手に入れるために乗りこえなければならない
壁もはっきり見えている。
つまり、行動する準備ができているのだ。
いっぽうで、願望は努力を蝕むこともある。
願望を抱くだけでは、つい受け身になって、
目標をかなえるのがむずかしくなる。

『5年後の自分を計画しよう』103ページ

これは非常に大事な視点です。
別の観点で「ビジョンとドリームは違う」という話しを聞いたこともありますが、同じことですね。

自社として、あるいは個人として、願望を持って理想の未来を描くことは、とても重要です。

しかし、それで終わりにしてしまうと、仮に世の中が「理想の未来」に逆行するような動きになったとき、「こんなのはあり得ない」と見て見ぬふりをしてしまうかもしれません。

見て見ぬふりを続けていって、いつの間にか「あり得ない」未来が現実のものになった時、「想定外だった」とつぶやいても遅いのです。

シナリオプランニングは、そのような楽観的な願望を希望に変える、ドリームをビジョンに変えるようなきっかけになる手法です。

願望を持って考えた理想の未来を踏まえた上で、自分たちではコントロールできない環境の変化を長期的な視点を持って考えていく。

そのような変化の中には理想の未来にとって好都合なものも不都合なものもあるでしょう。

そのようなあらゆる可能性を踏まえ、どのような未来になったとしても、理想の未来を実現するための行動を考えていく。

このプロセスを経た上で見えてくる未来は、単なる願望ではなく、外部の環境変化の可能性も盛り込んだ「希望の未来」なのです。

そして、その「希望の未来」を作ったチームは、『5年後の自分を計画しよう』の引用のとおり、未来に対する期待と合わせて、期待を満たすために必要な乗りこえるべき壁も明確に見えています。

さらに、そのような未来を創ったチームの中には、壁を乗り越え「希望の未来」を実現していくという覚悟にも似た未来への意思が生まれています。

単に明るいだけの楽観的な未来ではなく、困難に立ち向かってもなお実現したい未来、それこそがシナリオプランニングの結果目の前に浮かんでいる「理想の未来」なのです。

◆参考セミナー◆
⇒ 研究開発視点からチームで未来を描く大切さもお伝えします。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「量子コンピュータが人工知能を加速する」

最近になって一般紙や雑誌でも目にすることが増えてきた量子コンピュータ。

雑誌の記事などでザッと理解しているレベルなのでもう少し詳しく知りたいと思って手に取ったのがこの本。

・『量子コンピュータが人工知能を加速する』

「量子アニーリング」マシンの原理を提唱した西森秀稔さんが著者に名を連ねています。

読みやすく書かれていますし、ボリュームも192ページと多くはないので(Kindleなので実感はないのですが)、まず手に取る一冊としてオススメの一冊だと思います。

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