意思決定を予測に頼ろうとしてはいけない本当の理由【Stylish Ideaメールマガジン vol.163】

02.13


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意思決定を予測に頼ろうとしてはいけない本当の理由

シナリオプランニングと予測の違いを混同して問い合わせをいただくことが今でも時々あります。

手法としての違いについては、以前に執筆したこちらの記事でもまとめています。

・VUCA時代の必須ツール「シナリオ思考法」:想定外を乗り越える思考法 シナリオプランニングとは?

ここで挙げたような手法としての違いに加えて、今のように先が読みにくい時代にあっては、ひとつの未来だけを「当てにいくような」予測に頼らない方が良いと思っています。

もちろん、正確な予測を実現しようとする取り組みがあるのは理解しています。

ただし、通常の組織における意思決定においては、ひとつだけの予測に頼るのではなく、シナリオプランニングなどを活用して、いろいろな可能性を踏まえた選択肢を増やすのが今のような時代に合っている取り組み方です。

しかし、私が予測に頼ってはいけないと伝えているのは、それだけが理由ではありません。

予測に頼ろうとしてはいけない本当の理由、それは「予測に頼りたい」という考えそのものにあります。

事業を創る、組織を変える、研究開発に取り組む、どのような場面においても、なぜ予測が必要なのか尋ねていくと、最終的には「答えを知りたい」という考えにたどりつくことがほとんどです。

しかし、そのような考えは、新しいことに取り組もうとしている時には、メリットどころかデメリットにしかなり得ません。

「答えを知りたい」と思ってしまうこと自体を頭から否定するつもりはありません。実際、私自身もそう思うことがよくあります。

しかし、その傾向が強くなりすぎ、どこかに答えがあるはずだという態度になってしまうと、自分で考えることを放棄し、答え探しを始めます。

しかし、このような態度は、事業を創る、組織を変える、研究開発に取り組むことをやろうとしている人のものではありません。

答え探しをするのではなく、

・自分たちは何をやりたいのか?
・それは誰にとって、どんな意義があるのか?
・自分たちはそれをやる能力・資源があるのか?

というようなことを考え抜くことが、事業を創る、組織を変える、研究開発に取り組むために本当に必要なことなのです。

さらに悪いことに、答えがほしいという態度で探した末に探し当てた情報は、往々にして「自分にとって都合の良い」情報だけになります。

答え探しをするのではなく、自分で問いを立て、自分で答えを創り出していく

世の中で本当に必要とされるものは、そんな姿勢から生まれるのではないでしょうか。

◆参考セミナー◆
⇒ 研究開発・事業開発に必要なシナリオプランニングの使い方をご紹介します。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営」

株式会社スタイリッシュ・アイデアとあわせて一般社団法人シナリオプランナー協会の今後の活動をどうするのかを考えています。

その際の参考にしようと読み始めたのがこれ。

・『ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営』

ドラッカーは、以前に出ていたドラッカー選書で読んでいましたが、『非営利組織の経営』は、そこには収録されていなかった一冊でした。

ドラッカーらしい考え方、話しの進め方で書かれている本ですね。

ただ、ドラッカーのどの本にも共通することですが、翻訳ではなく原著で読んだ方が良さそうですね。

・Managing the Non-profit Organization: Principles and Practices

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