変えるものと変えるべきではないもの【Stylish Ideaメールマガジン vol.147】

08.26


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変えるものと変えるべきではないもの

シナリオプランニングの研修やセミナーの最後に「ニーバーの祈り」として知られている言葉を紹介することがあります。

神よ、

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

出所:http://home.interlink.or.jp/?suno/yoshi/poetry/p_niebuhr.htm

この「変えることのできるもの」と「変えることができないもの」を識別するためにシナリオプランニングが役に立ちます。

ただ、シナリオプランニングをやってそれらの違いが明らかになったからといって「変えることのできるもの」はなんでも変えれば良いのでしょうか?

そんなことを考えている時に、冒頭でも紹介した日本石材産業協会の射場会長とお話しをする機会がありました。

業界団体としてシナリオプランニングに取り組むという大きなきっかけになったのが射場会長の決断でした。

その会長に新しいものに取り組んでいく際の判断基準をうかがったところ、

「まずは時代が変わっても変えないものを決める。その上で、変えるものは変えていく。」

ということを教えていただきました。

たしかに変えるべきものを、無闇にどんどん変えていくのが良いわけではありません。

組織においても、時代の流れにそぐわない「昔からやっているから」というような慣習やルールはすぐにでも変えなくてはいけません。

ただし、一見そのように見えるものの中には、組織の中のメンバーがそれぞれの形で引き継いでいかなければいけない「伝統」のようなものもあるはずです。

「伝統」といっても、それは必ずしも古くから引き継がれているものだけではなくて、組織として持ち続けていて、その組織の強みの源泉となっている「組織能力」も含まれるでしょう。

シナリオプランニングのワークショップに取り組む際、シナリオを作り始める前に、

・組織理念に関するダイアローグ
・AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)
・ビジネスモデルキャンバス

などのツール・手法を使うことがあります。

その目的にはいろいろなものを含めていますが、そのひとつが今日お伝えしている「変えないもの」「変えるべきではないもの」を再確認するため。

不確実な時代の中、変化に適応していくことが強調されていますが、ただ変わっていくだけでは軸のないフラフラした存在でしかありません。

変化に適応しながらも、変えてはいけないものを守り続けていく。

そういう絶妙なバランスを持ちながら経営や事業を進めていくためにシナリオプランニングを活用していけるのです。

◆参考セミナー◆
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