長期的な成長のために必要な戦略の描き方【Stylish Ideaメールマガジン vol.145】

07.31


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長期的な成長のために必要な戦略の描き方

イノベーション関連の話題の際に紹介する”What Customers Want”という名著の著者Tony Ulwickが立ち上げたStrategynというコンサルティングファームがあります。

その会社の最新のコラムで、組織が長期的に成長していく際に考えなければいけないことがよくまとまっていましたので紹介します。

・Scaling Excellence: Go Slow to Go Fast – Strategyn

この記事の肝は、文中にも何度か出てくる

“going slow now to go fast in the future”

というセリフにつきます。

前後の内容も踏まえて意訳をすると

「今はゆっくりと考えること。
 そうすれば未来には素早く動くことができる。」

という感じの意味になります。

コラムでは著者の経験を踏まえて、未来ではなく今を急ぐクライアントの例が紹介されています。

未来に備えるための戦略をとにかく速く描きたいと依頼してくるクライアント。

しかし、著者としては必要以上に短い時間で戦略を描くことを選ぶよりも、まずは適切な情報や洞察を集めた上で、それを元にした戦略を描くことに時間をかけることが大切だとしています。

結果として、その方が後々の手戻りがなく、長い目で見ると時間も節約することができ、組織のためになるとしています。

シナリオプランニングの紹介をする際にも同じようなことを経験します。

・たしかに良い方法かもしれないけど、目の前のことも大変な時に、10年後のことなんて考えてられない

というようなことを言われることが少なくありません。

もちろん、キャッシュがショートしそうで、まずはこの状況をどうにかしないといけない、というお客さまは、たしかに10年後のことは置いておいて、目の前の資金繰りをどうにかすることを考えなければいけないでしょう。

しかし、そうではない場合、長期的なことよりも目の前のことだけ考えていれば良いというのは、いろいろなものが不確実になってきている今、決して得策とは言えません。

長期のこと、短期のこと、どちらかにだけ目を向けるというのではなく、その両方に目を向けながら事業を進めていく。

そのためのスタートとして、普段はなかなか考えることがない長い未来に目を向けるシナリオプランニングは良い機会になるはずです。

◆参考セミナー◆
⇒ 短期の打ち手の考え方との組み合わせ方も考えます。
公開セミナー日程 | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

読んでる本「異業種競争戦略」

すでに絶版になってしまっていますが、不確実な時代の戦略を考えるヒントになる一冊がこれ。

・『異業種競争戦略』

「業界」という枠組みがどんどんと形骸化し、今まで競合だとは思ってもいなかった企業が参入してくるというのが今日のビジネス。

そのような大きな動きをとらえる視点として本書で紹介されている内容は参考になります。

もちろん読むだけではなく、この考え方を今の自分の状況に当てはめると…と考えるのがこの本を本当に活かす読み方です。

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