ネガティブにとらえない(イノベーションの現場から)

09.25


あるセミナーでのこと。

とあるテーマについて海外の取り組みと日本の取り組みを比較して紹介しました。

それを聞いていた参加者のひとりからこんな質問がありました。

要するに、日本は遅れているということですね?

こう考えたくなる気持ちもわかります。

でも、私はこう答えました。

遅れているというより、違っていると考えた方が良いのではないでしょうか?

「遅れている」と「違っている」、一見すると些細な差にしか見えません。

たしかにこの言葉だけを見るとそうですが、その後の頭の働きを考えてみると、この違いが大きいことに気がつきます。

「遅れている」から生まれる思考

「遅れている」と考えてしまうと、どうなるか。

「遅れている」

「悪いことだ」

「やっぱり日本はダメだ」

こういう思考になりやすくなってしまいます。

否定的な言葉から始まってしまうと、どんどん否定的な言葉の連鎖が始まります。

否定的な言葉の連鎖が続いてしまうと、そこから周りをワクワクさせるようなアイデアが生まれてくるのは想像できませんね。

「違っている」から生まれる思考

では「違っている」と考えると、どうでしょう。

「違っている」

「何が違うんだろう?」

「なんでこの違いが生まれたんだろう?」

いろいろなパターンはあるかもしれませんが、「違っている」ということに対する答えを頭が探し始めます。

そうすると、日本と海外の制度の違いや、環境の違い、慣習の違いなどに気がつくかもしれません。

そして、そういう違いから、日本と海外の間を埋めるような新しいアイデアが生まれてきます。

頭の使い方に自覚的になる

些細に見えるこの違い。実は大きな違いです。

「遅れている」は、価値判断
「違っている」は、事実

という違いがあるのです。

もちろん、価値判断をしてはいけないわけではありません。

しかし、否定的な価値判断をしてしまうと、それによって見えなくなってしまうものがとても多くなってしまうのです。

それはもったいない。

そうならないために大切なのは、価値判断をしないということではなく

「いま、自分は価値判断をしている」

と、自分の思考に自覚的になること。

そうすれば、

「じゃあ、いったん価値判断は捨てて、事実だけを見てみよう」

と頭が切り替わります。

ネガティブにとらえて、アイデアを生み出すせっかくの機会を無駄にしないためにも、

  • ネガティブにとらえない
  • 価値判断をしているかどうか自覚する

ということを心がけたいところです。

photo credit: sad stone via photopin (license)

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