変化を起こす伝え方(イノベーションの現場から)

09.14


先日、プロダクトマネジメントがテーマのイベントに登壇してきました。

そこでプレゼンテーションとパネルディスカッションの機会をいただき、いろいろな話しをしてきました。

終わってしまってますが、詳細はこちら。

日本企業におけるプロダクトマネージャーの課題と今後の展望

私以外にイベントに登壇したのは、イベントの枠組みであるPOStudyの関さん、ビズリーチの丹野さん、そしてシマンテックの柳川さんという面々。

お互いのプレゼンテーションを聞き、パネルでディスカッションをしたり、会場からの質問をいただきと、私自身が一番勉強になりました。

Whyを伝えることは重要だけど…

他の登壇者の方や参加者の方とのやり取りはとても有益で、いろいろなことをご紹介したいのですが、今日取り上げたいのは、

プロダクトマネジメントの必要性を組織でどうやって伝えていくか

というテーマです。

これは「プロダクトマネジメント」のところをその他、新しい取り組みや施策に置き換えれば、何にでも通用する問いですね。

答えのひとつとしては、推進している人が抱いている Why を明確にして、それを伝えていくということがあります。

これはいろいろな機会で、私がよく言っていることですね。

ただし、それだけでは十分ではありません。

むしろ、その Why があだとなってうまく立ちゆかなくなる可能性もあるのです。

では、なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか?

Whyは変えず、メッセージを変える

それはメッセージを伝える相手の関心事に合わせていないから、です。

何か新しいことを進めていくとき、社内にはさまざまな立場の人がいます。

社長、役員、開発の人、営業の人、経理の人…。

あげればキリがありませんね。

よくある失敗は、自分の中にある Why が明確で、かつ揺るぎないものだからこそ、それを唯一絶対のものとして、誰に対しても同じような伝え方をしてしまうのです。

そうすると大枠では反対はされなかったとしても、個別の事情を持ち出されて、なかったことにされてしまうことがよくあります。

そうならないためにも、

  • 社長には社長の関心事
  • 開発の人には開発の人の関心事
  • 営業の人には営業の人の関心事

といったところを意識しながらメッセージを考え、伝えます。

例えば社長が気にしているのは、新しい施策がどれだけ売上や利益につながるのかということかもしれません。

開発の人が気にしているのは、新しい施策によって影響を受ける現在の開発体制なのかもしれません。

営業の人であれば、これまでとは違う売り方を考えないとと考えているかもしれません。

そのためには、まずは、それぞれの立場の関心事を可能な限り押さえること。

その上で、関心事にあったメッセージを考えていくのです。

そう伝えると「メッセージを変えると、伝わる内容も変わってしまうのでは?」という質問をいただくことがあります。

実際は逆で、よく伝わるようになります。

そのためにも絶対にぶらさない Why を明確にする作業は必要になります。

その上で相手の関心事にあったメッセージを組み立てる。

そういう地道な取り組みが、組織に新しいものを浸透していく際に、とても重要です。

photo credit: When It Exceeds Our Ability To Understand via photopin (license)

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