【開催報告】シナリオプランニング公開セミナー2本

03.16


3月もあっという間に折り返しとなり、残すところあと2週間ほど。

3月末が締めの方は年度末まであと一歩。12月締めの弊社はあっという間に第一四半期が終わろうとしています。

そんな中、3月2日には「個人のためのシナリオプランニング」、そして先日14日には「組織変革のためのシナリオプランニング」(リンク先はどちらも次回開催分)を開催しました。

「打てば響く」シナリオプランニング

どちらの講座も多様なバックグラウンドを持つ方にお集まりいただき、楽しくも深いセミナーとなりました。

特に14日に開催した「組織変革のためのシナリオプランニング」は、企業でシナリオプランニングを活用するというテーマでは初めての開催でした。参加者の皆さんのレベルが高かった上、こちらが講座の冒頭でお願いをしたとおりに積極的に挑戦しながら課題に取り組んでくださったおかげで、非常に内容の濃い1日となりました。

昨年後半からシナリオプランニングの新刊も出ていることもあり、これまで以上にシナリオプランニングが身近な存在になってきたような気がします。

一方で、その流れからか、シナリオプランニングを「明るく楽しい未来を描くツール」ととらえる向きも見られるようになりました。シナリオプランニングが普及するという点から見れば、そのようなとらえ方に対して頭ごなしに異を唱えるものではありませんが、やはりそれはシナリオプランニングの一部の面しか見ていないという、どこか納得のいかない思いは変わりません。

シナリオプランニングそれ自体は、決して「楽しく」「面白い」ものではありません。手法というよりは、未来や現在といった「時間」に対する態度といっても良いのではないかと思います。

なるべく客観的に自分や自社を取り巻く環境を認識する。そこから未来についての複数のシナリオを描く。描いたシナリオを片手に現在に戻り、足元と未来を見据えながら現実的な行動を考え、動いていく。

この過程は決して楽しいものではありません。むしろ、「見たくない未来を見る」経験をしたり、どうもすっきりしない思いを抱えることにもなります。そういう思いをしながら、真剣にシナリオ作りに向き合うことを通してシナリオを描くことで、結果として充実感を感じることはあるでしょう。

それは無邪気にワクワクするようなものではなく、深いところとつながって大きく息を吸い込んだあとに重心の低いところで感じる穏やかさのような、そんな感覚なのかもしれません。

もちろん、感覚は人それぞれですので、この感覚を押しつける意図はありません。

お伝えしたいのは、シナリオプランニングというのは、いわば「打てば響く」手法であり、真剣に取り組めば取り組むほど、その人なりに得るものが大きいというような、自分と向き合う手法なのではないかと思うのです。

シナリオプランニングを組織で実践するということ

公開セミナーでは、そういう抽象的な感覚を感じてもらえるような工夫を盛り込みながらも、直近に開催した「組織変革のためのシナリオプランニング」でいえば、組織の中にシナリオプランニングを導入していくという非常に現実的な状況も踏まえた考え方、取り組み方をお伝えすることにも重点を置いています。

わたしがいつもお伝えしている「シナリオプランニングの勉強ばかりしていても、シナリオプランニングをできるようにはならない」ということをご理解いただくため、かなり具体的な内容を盛り込んでいます。

組織でシナリオプランニングのプロジェクトを立ち上げるには何を考慮すべきか、チームはどうすれば良いのか、期間はどうすれば良いのか。作成したシナリオを関係者に伝える場合に、どういった点を盛り込めば組織内で納得してもらいやすいのか。シナリオを作ってから何をすれば良いのか。言い換えれば、なぜシナリオを作るだけでは十分ではないのか。

そういった点を実際にワークをしてもらいながら、納得してご理解いただけるように講座を進めています。

なぜ参加者の皆さんの課題を使うのか

提供する立場から言えば、特定の状況を設定したケースを使ったり、誰もが平均的に共感できるような状況を踏まえた課題を設定する方が、それこそ講座自体の「不確実性」が少なくなるので楽になります。

しかし、弊社の公開講座では、すべて参加者の皆さんがお持ちの課題をテーマとしてシナリオを作成していただきます。

そうすることで、シナリオプランニングを通して自分と向き合うということを、頭で理解するだけではなく、感覚として認識していただけるからです。演習の後半では、全体でひとつずつ作業を進めていくというよりは、完全な個人作業として、皆さんのアウトプットを見ながら一緒に悩み、コメントをするという形で進めています。わたしとしては、「公開セミナー兼ミニ個別コンサル」というような意識で進めています。

そういった試みが成功しているのかどうかは参加者の方に委ねるしかありませんが、せっかく貴重なお時間とお金を使って参加してくださった皆さまに少しでも多くの「おみやげ」を持ち帰っていただきたいという思いから、今後もこのような形で進めていきたいと思います。

4月の開催予定

4月のシナリオプランニング関連の公開セミナーは、昨日日程を確定させ、公開セミナーページにアップしています。

公開セミナー | 株式会社スタイリッシュ・アイデア

個人のためのシナリオプランニング」は、参加される方のご負担や目的などを踏まえ、これまでよりもコンパクトにした講座として生まれ変わります。また、初の試みとして、これまで1日(今後は半日)で開催していた個人のためのシナリオプランニング講座を3回に分け、平日夜に開催するという「【夜開催】あなたの仕事の10年後を描く〜個人のためのシナリオプランニング(夜間3回コース)」も開講します。

多くの会社が新しい年度に入るこの時期に、2014年の3ヶ月、そしてこれまでの時間を振り返り、未来を見据えながら自分と向き合う機会とする。そんなきっかけとして、弊社のシナリオプランニング関連講座にお越しいただければ幸いです。

(アイキャッチ画像は今回の参加者の方の写真をいただきました。ありがとうございます!)

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