「嘘」と「軸」【Stylish Ideaニューズレター vol.030】

02.25


こんにちは。

Stylish Ideaニューズレター第30号です。

今日はどこまで余裕がある1日になるかはわからないので、
寝る前、夜中にこのニューズレターを書き始めました。
携帯のアドレスで登録してくださっている方もいますので、
予約配信をセットしてから休もうと思います。

そんな状況で書いた「シナリオプランニングの現場から」は
いつもと毛色は違うかもしれませんし、わたしとしても
日々考え中のテーマについてご紹介しています。

セミナー情報は3/2開催の個人向けシナリオプランニング。

あなたの仕事の10年後を描く〜個人のためのシナリオプランニング

多くの人に受けていただきたいなと思って作っている内容です。
ぜひいらしてください。

それでは、030号の内容をどうぞ!

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      【Stylish Ideaニューズレター】vol.030
        http://www.stylishidea.co.jp/
    https://www.facebook.com/scenarioplanning

     ★最新の公開セミナーの案内はこちらから↓★
      http://www.stylishidea.co.jp/seminar/
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■〔1〕シナリオプランニングの現場から
   『「嘘」と「軸」』

■〔2〕セミナー情報
   「健全な危機感を抱く 個人のためのシナリオプランニング」

■〔3〕編集後記
   「詰められる」

┏┓ 〔1〕シナリオプランニングの現場から
┗□  『「嘘」と「軸」』
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◆「虚構の誘惑」
ルポライター、ジャーナリストとして『深夜特急』などの作品で
知られる沢木耕太郎氏が、取材や執筆の過程で思うところを
まとめた「路上の視野」というシリーズがあります。

今では古本でしか入手できなくなってしまっていますが、その
一冊目が『紙のライオン』というもの。

・『路上の視野〈1〉紙のライオン』
http://amzn.to/1jvjh5r

この中の最初のエッセイが「虚構の誘惑」というもので、彼は
この文章の中で「嘘」と向き合います。とても気に入っている
内容でいろいろなところで引き合いに出すものです。

少し長くなりますが、その中で気に入っている箇所を引用して
みます。

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 この5年間に何十篇かのルポルタージュを書いた。だが、
そのうちのたった一篇ですら「真実を追究するジャーナリストと
しての使命感に燃えて」書いたことはない。ぼくの書いた
ルポルタージュは「嘘」ばかりだった。自分が自分に課した
制約の中で、材料を拾いあげ、自分好みのひとつの物語を
織っていたにすぎないのだ。

 その制約とは何か。取材に疲れて、安易に想像力の世界に
逃げ込まないこと、つまり「嘘」は書かぬということだった。
しかし、執拗に取材し、慎重に材料を選り分け、「嘘」でないと
信じる素材で必死に作り上げたものも、結局は一篇の「嘘」で
しかありえない。だとすれば、「嘘」を書くために「嘘」を
書かぬ、という奇妙な努力をつづけていることになる。なぜ
それほどまでして馬鹿ばかしいほどストイックに「嘘」を
書かぬという制約を自らに課さなくてはならないのだろう…。

 恐らく、いま、ぼくは「嘘」を書きたがっているのだ。だが、
それは取材に疲れたからというのでは決してない。どうせ「嘘」に
なってしまうのだから、初めから「嘘」でいいというのでもない。
「嘘」を書かぬために、取材に取材を重ねたあげく、どうしても
「嘘」を書くより仕方がないことも起こり得るのに気がついたのだ。
いや「嘘」をこそ書きたいという欲求が生じることがあるのに、
やっと気がついたのだ。
(『路上の視野〈1〉紙のライオン』13ページ)
**************************

最近は、Web上にあふれる「論評」のうち、仕事とは関係のない
ものについてはなるべく目を通さないようにしているのですが
(疲れるので…)、そういう書き手にぜひ読んでもらいたい
内容です(笑)。

この後、兄のミイラ死体と1年半以上も「同居」していた老女の
話しを持ち出し、この「嘘」の話しが展開されます。

◆「メンタルモデル」と「軸」
シナリオプランニングの現場では、このニューズレターでも
何度かご紹介している「メンタルモデル」の話しは欠かさずにします。

『学習する組織』の中でピーター・センゲが書いている
「世の中とはこういうものだという心に染みついたイメージ」と
いう定義を引用しながら、自分固有の見方から離れることの
大切さを強調します。

「わかりました。今後はもっととらわれずに、客観的に世の中を
 見るようにします!」
 
そう言っていただけるとうれしいと思うと同時に、「客観的に
世の中を見る」というのは、一体、どういう状況なんだろう?と
いう疑問が頭をよぎります。

実際の現場では、余裕があれば、あるいはランチや懇親会の際に
ダイアログのような形で「客観的に見るってなんなんでしょうね?」
ということを皆さんで自由に話すことがあります。

実はというか、情けないことにというか、このことについて、
わたしとしても「これだ!」という明確な答えを持っているわけでは
ありません。

ただ、ひとつ浮かぶのは「軸」という言葉です。

あえて世に出回っている言葉で表現するなら「メンター」と
呼びたくなるようなNさんという方がいます。

「師匠」という言葉の方が合っているような気もしますが、呼び方は
どうでも良いと思えるような、自分にとって数少ない大切な方です。

彼と会ったのは自分が就職をする前で、その時に彼にかけて
もらった言葉が「自分の側に軸を持てよ」という言葉です。

では「軸を持つ」というのはどういうことでしょうか?

◆あなたは踊り続けられるか?
その時に頭に浮かぶ動画があります。有名なのでご存じの方も
多いと思いますが、First Followerという動画です。

・First Follower: Leadership Lessons from Dancing Guy – YouTube

リーダーシップの話しとして、最初ひとり踊り続ける人がいて、
そこに一緒に踊り出す「最初に付き従う人」について解説している
動画です。

「リーダー」というと、大きな会社でトップに立って大胆な
采配を振るう人という印象を持つ人もいるかもしれませんが、
職業に貴賎はないように、会社の規模は関係ありません。

さらに職場だけではなく、社外のグループやプライベートな
人間関係でもリーダーシップは必要になります。突き詰めれば、
「自分が自分のリーダー」でなければなりません。

その時に大切なものが「軸」でしょう。もしかしたら誰も一緒に
踊ってくれないかもしれないと思いながら、踊り続けることができる、
そのための動機であったり、目標であったり、信念(Belief)
なのかもしれません。

シナリオプランニングにおいては、世の中を客観的に見るための
冷静な視点は絶対に必要です。

そのためには沢木耕太郎氏が「執拗に取材する」と書いているように、
外部環境を可能な限り客観的に見るための徹底したリサーチは
必要です。

そういう手間のかかる作業を続けるために必要なもの、そして
手間をかけ、作ったシナリオを元にして新たなスタートを切る時に
必要なものは「軸」であり、その「軸」をもって、なんとしてでも
見たいと思っている「嘘」のような世界が、その人にとって、
本当に実現したい世界なのかもしれませんね。

あなたにとっての「軸」は何でしょうか。

┏┓ 〔2〕セミナー情報
┗□ 「健全な危機感を抱く 個人のためのシナリオプランニング」
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あなたの仕事の10年後を描く〜個人のためのシナリオプランニング

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「不確実性x影響度マップ」と「不確実性マトリックス」の
作成結果に驚きました。自分とは関係ないと思っていた
マクロ環境に、実は非常に依存しているとは思いもしませんでしたので。
**************************

これは1月に開催した個人のためのシナリオプランニングセミナー
参加者の方の感想です。全文はこちらから。

http://www.stylishidea.co.jp/2014/02/04/review01_personalscenario_140119/

シナリオプランニングの最終的な目的は、シナリオを作成する
ことではありません。

シナリオを作成した結果、コラムでも紹介した「健全な危機感」を
抱き、それをきっかけとして、不確実な時代に対処するあらゆる
手段を講じていくことが最終的な目的です。

そのため、よくお伝えしているのは「作成したシナリオはアウトプット
ではなく、次のアクションのためのインプットです」ということ。

しかし、残念ながら、こういう感覚はシナリオプランニングの
本だけを読んでいるだけでは実感しにくいのです。もしかすると、
(自らが社長ではない限り)自社のシナリオを作成したとしても、
なかなか実感がわかないかもしれません。

そこで、個人のためのシナリオプランニングです。自分の仕事の
10年後という大きなテーマの下、実際にシナリオを作成する経験を
することで、「健全な危機感」というのが、どのようなものなのか
実感していただけるはずです。

次回の開催は3月2日。

すでに何名かの方よりお申し込みをいただいており、開催決定です。
ひとりで作成するのではなく、その場の周りの人と一緒に
シナリオ作成を体験することで、いろいろな気づきがあるセミナーです。

あなたの仕事の10年後を描く〜個人のためのシナリオプランニング

┏┓ 〔3〕編集後記
┗□ 「詰められる」
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会社員時代も、こうして自分の会社で仕事をしていても、
一対一でお話しをさせていただくことがあります。話題は
ビジネスのこともあれば、プライベートなこともあります。

そういう時「コーチングみたいですね」と言われることが
あります。相手の方の状況があまり良くないときは「なんか
詰められているみたいな感じになります…」と言われます。

仕事などでは、あえて詰めていることもあるのであながち
間違いではないのですが(笑)、きちんとしたコーチングの
トレーニングを受けたことはありません。

要は自分が自分に対して日々やっていることなのですが、
ふと浮かんできた曖昧な言葉に対して、それをひたすら
はっきりさせていく作業です。

言葉でしか考えられない以上、きちんと言葉を積み重ねて
いくことでしか、ぼんやりとした印象以上の状態には
抜け出せません。

ということを、つい周りの方に対してもやってしまうのですが、
ついつい深刻な感じにならないように気を配らないとなと
反省します。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【Stylish Ideaニューズレター】

◆発行:株式会社スタイリッシュ・アイデア
◆Facebookページ:https://www.facebook.com/stylishideainc
◆お問い合わせは support@stylishidea.co.jp まで
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